リアル諜報員映画「ミュンヘン 」「シリアナ」
スパイ映画と言うにはリアル過ぎる作品を2点。
と言ってもこちらは諜報員というより暗殺部隊なんですが、諜報部出身の工作員といった扱いで良いでしょう。
ミュンヘンオリンピックで起きた「黒い9月」によるイスラエル選手団監禁、殺人事件の報復を決意したイスラエル諜報機関 ”モサド” 主人公は身分を抹消され、暗殺団のリーダーとして、テロリストの背後にいる11人の人物の抹殺を開始する。
暗殺の手法や、実行の緊張感、フランス人情報屋などとの駆け引きは興味深く作られていて実に面白い。
ただ主人公がいかにも素人として描かれすぎのきらいがあった、改めて原作を読んでみれば実在の彼はモサドで諜報員としての訓練を充分受けているエリート工作員だった事がわかる、それならば数々の暗殺を実行していったのもうなずけるというものだ。
誰に遠慮したのかは判らないが、(なんとなく想像はつくけど)その辺を作りこんでくれれば更に素晴らしい傑作になったに違いない。
こちらは、その辺を作りこんではいるものの、登場人物や関係が複雑すぎて判らなくなってしまった感のある作品。
スパイ衛星等の技術革新に頼って人の手による諜報活動をないがしろにしてしまった ”CIA”の無力化を描く作品。
アメリカの石油業者、法律事務所、中東に展開するコンサルタント会社、イスラム神学校などが複雑に絡んでくるが、その説明はほとんどなく、事情に詳しくない人は何が何やらよく判らなかっただろうと思う、多少興味のある人(自分も)はかなり引き込まれて見ていただろうと思う、ただ、映画としてはストーリーの進むテンポが遅く、途中かなりだれてしまって退屈な印象だった、題材が面白いだけにもっと上手く作れば良かったのにと思う。
はからずも同じような結論の感想になってしまった2作品、リアリティのある諜報活動を映画にするのはいかに難しいかということだろうか。
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コメント
TBありがとうございました。
私はこの二本のスパイ映画の中では、ミュンヘンのほうがかなり心を揺さぶられるものがありました。
シリアナは、やはりわかりずらい話の展開だったことがもったいなかったですね。
イスラエルの諜報機関モサドの告白本も面白かったですよ。
投稿 有閑マダム | 2007年6月12日 (火) 15時39分
有閑マダム さん、こんばんはコメントありがとうございます。
シリアナはちょっとテンポが遅くて辛かったです、ミュンヘンは工作員を素人扱いしすぎな感じがしちゃって、乗りきれませんでした、上手く作ってあるとは思いますけど。モサド関連の本もいくつか読みました、読めば読むほど恐ろしい組織と言う印象が強くなってきます。
投稿 くまんちゅう | 2007年6月12日 (火) 20時22分