「嗤う伊右衛門」京極作品、読書(&DVD)感想
残り少ない、未読京極作品「嗤う伊右衛門(わらういえもん)」四谷怪談の「お岩さん」のエピソードを例によって京極風味付けで読ませる。題名も「お岩」ではなくて「お岩」の旦那の「伊右衛門(いえもん)」を前面に出しています。
伊右衛門はいつも顰め面をしている貧乏浪人、腕は立つが差料は竹光。一方家名だけは古いが地位は低い武家の娘で、病気の所為で半分顔がただれてしまったお岩、つまらないプライドと意地を捨てきれない2人は、御行の又市(出てくる思ってなかったので嬉しい再登場の百物語主人公)の仲介で夫婦となる、しかし、欲深い上役と取り巻きに翻弄され、穏やかな生活をおくる事も出来ない。
嗤う伊右衛門
★★★★★
ただの怪談話では終わらせない巧みな語り口で、江戸時代の武士、町人の暮らしの矛盾、不条理を見据えながら、心根の清い人達の切ない愛の物語を紡いでいった作品です。
映画化もされているので本が苦手な人はこちらが良いでしょう。
嗤う伊右衛門
★★★★★
この映画が素晴らしい、原作の魅力を損なうことなく、忠実に、更に切なく映像化してあります、ただれていながらもその美しさを失わないお岩様はお見事、御行の又市については少し違和感がありましたが、自分の思い入れが強すぎた所為かもしれません、その他キャストはほぼ完璧で、雰囲気も申し分ありません。
出色の出来はお岩さんの「うらめしや」の台詞、いまだかつてこれ程切なく美しくいとおしい「うらめしや」が有ったでしょうか?いや有りません。
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» 「京極夏彦」の感想 [読書感想トラックバックセンター]
「京極夏彦(きょうごくなつひこ)」著作品についての感想をトラックバックで募集しています。 *主な作品:京極堂シリーズ、巷説百物語シリーズ、姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)、鉄鼠の檻(てっそのおり)、魍魎の匣(もうりょうのはこ)、嗤う伊右衛門(わらういえもん)、覘..... [続きを読む]
受信: 2007年2月17日 (土) 20時05分
» 映画「嗤う伊右衛門(わらういえもん)」 [茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~]
血塗られた物語、とても静かな気持ちで観ることは出来ない。おなじみお岩さんの登場する京極夏彦「四谷怪談」を元にした小説の映画化なのだが。
物語の軸は物静かで真面目な伊右衛門(唐沢寿明)と、強い性格を持つ崩れた右顔面の民谷家一人娘の岩(小雪)との狂おしい程の純... [続きを読む]
受信: 2007年2月19日 (月) 12時58分
» 嗤う伊右衛門 [極私的映画論+α]
本来ならば「ロード・オブ・リング王の帰還」について書く順番なんですが(^^;これはまた日を改めて・・・
今日は「嗤う伊右衛門」について書こうと思います
この映画の「小雪」は本当に美しいです
私は「ラスト・サムライ」の時よりも随分色っぽいと思いました
もちろんこの映画では「主演」なわけで・・・気合の入れ方も違うでしょうね
私はこの映画を見てから京極夏彦の原作を読みましたが、原作を踏襲した脚本にはとても好... [続きを読む]
受信: 2007年3月 9日 (金) 19時26分
» 嗤う伊右衛門 【京極夏彦】 [*読み出したら止まらない*]
笑ったことのない、寡黙で実直な侍、伊右衛門。
疱瘡を病み顔崩れても、気丈で聡明で凛として正しさを失わない、岩。
この二人の、狂おしいほどに互いを想う愛が描かれた、儚く美しい究極のラブストーリー。
岩は、あの四谷怪談で有名な『お岩さん』。
でもこれは、四谷怪... [続きを読む]
受信: 2007年8月27日 (月) 01時29分






































コメント
こんにちは、TBありがとうございます。
私も、あの「うらめしや」の台詞にはやられました。
思わずお岩さんを抱きしめてあげたくなりました。
って、こういう感情って変でしょうかね(^^;
投稿: あぃまま | 2007年8月27日 (月) 01時41分
あぃままさん、コメント有難うございます。
あの「うらめしや」は新しくて切なかったです、意表を突かれました。
お岩さんに惚れてしまいましたよ、伊右衛門殿も立派な人でしたね。
投稿: くまんちゅう | 2007年8月27日 (月) 21時33分