「嗤う伊右衛門」京極作品、読書(&DVD)感想
残り少ない、未読京極作品「嗤う伊右衛門(わらういえもん)」四谷怪談の「お岩さん」のエピソードを例によって京極風味付けで読ませる。題名も「お岩」ではなくて「お岩」の旦那の「伊右衛門(いえもん)」を前面に出しています。
伊右衛門はいつも顰め面をしている貧乏浪人、腕は立つが差料は竹光。一方家名だけは古いが地位は低い武家の娘で、病気の所為で半分顔がただれてしまったお岩、つまらないプライドと意地を捨てきれない2人は、御行の又市(出てくる思ってなかったので嬉しい再登場の百物語主人公)の仲介で夫婦となる、しかし、欲深い上役と取り巻きに翻弄され、穏やかな生活をおくる事も出来ない。
嗤う伊右衛門
★★★★★
ただの怪談話では終わらせない巧みな語り口で、江戸時代の武士、町人の暮らしの矛盾、不条理を見据えながら、心根の清い人達の切ない愛の物語を紡いでいった作品です。
映画化もされているので本が苦手な人はこちらが良いでしょう。
嗤う伊右衛門
★★★★★
この映画が素晴らしい、原作の魅力を損なうことなく、忠実に、更に切なく映像化してあります、ただれていながらもその美しさを失わないお岩様はお見事、御行の又市については少し違和感がありましたが、自分の思い入れが強すぎた所為かもしれません、その他キャストはほぼ完璧で、雰囲気も申し分ありません。
出色の出来はお岩さんの「うらめしや」の台詞、いまだかつてこれ程切なく美しくいとおしい「うらめしや」が有ったでしょうか?いや有りません。
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コメント
こんにちは、TBありがとうございます。
私も、あの「うらめしや」の台詞にはやられました。
思わずお岩さんを抱きしめてあげたくなりました。
って、こういう感情って変でしょうかね(^^;
投稿: あぃまま | 2007年8月27日 (月) 01時41分
あぃままさん、コメント有難うございます。
あの「うらめしや」は新しくて切なかったです、意表を突かれました。
お岩さんに惚れてしまいましたよ、伊右衛門殿も立派な人でしたね。
投稿: くまんちゅう | 2007年8月27日 (月) 21時33分
こんにちは~♪
久しぶりに京極さんを読みましたが、やはり良かったですぅ~好きだわ~
意外に人間をじっくり描いてあって読み応えがありました。
映画も気になっていましたが、評価が高いですね~
季節的にも怪談にはピッタリになってきましたので観てみます(笑)
投稿: 由香 | 2009年7月10日 (金) 18時50分
由香さん、コメントどうもです
京極さんは色々多才ですね
幽霊という感じでは有りませんでしたが
切ない人間ドラマになってました
映画も良く出来てますのでお勧めです
感想待ってますね
投稿: くまんちゅう | 2009年7月11日 (土) 01時34分