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2007年2月19日 (月)

「白バラの祈り -ゾフィー・ショル、最期の日々」映画(DVD)感想

こちらもネット上で評判が良かったけど、公開時見逃してしまった映画「白バラの祈り -ゾフィー・ショル、最期の日々」(原題名「SOPHIE SCHOLL DIE LETZTEN TAGE」)をDVDで見ました。

「ヒトラー・最後の12日間」と同時期に製作、公開され”対を成す作品”といわれた映画です。こちらも事実を元にした半ドキュメンタリー風のドラマです。

ナチ政権下で反ナチ活動家のゾフィー・ショルとその仲間「白バラ」が反ナチ的なビラを作って配布した為に捕らわれて尋問され裁判にかけられるという物語ですが。題名に最後の日々と入っている為に結果も予想がつきますが、あえて言及はしません。

最近、尋問、裁判物が続きますが、今回は冤罪ではありません、当時の法律から行けば確かに違法行為に当たります。証拠も押さえられて八方塞り、認めざるを得ません。
反ナチ的なビラを印刷しただけで重罪とは、いかにも非人道的な法律ですが、ヒットラーを支持してその政権を作っていったのも当時のドイツ国民という事もまた事実です。
証拠を並べられるまでは頑なに否定していたゾフィーも事実を認めてから後は、ナチ政策の誤りを取り調べ官に、裁判官に訴えますが、通じるはずもありません。聞いてしまえば自分の身が危うい事が判っているからです。

その裁判において、公開されるのを望んでいたものの、出席者は、弁護人も含めて全て政権側の人間という形ばかりの裁判で、あっという間に審理も終了して判決が下されます。
この判決までの早さが”実は政権側の人間もゾフィー達が訴える事実”を感じていたからに他ならないと感じさせます。作戦の拙さから戦争は敗北へ向かっていて、非人道的なユダヤ人差別から欧州内で孤立しているという事を国民に知られたくないという焦りが、彼らの罪状を重くして判決を早めていったのです。裁判に出席したナチ制服、軍服組も薄々判っている事なので、微秒な同様が現れていました。

改めて言論の自由の尊さを感じさせる映画でした。

開放してくれたはずの連合軍ですが、その後ドイツの半分は更に言論の自由を奪われた、管理社会になってしまったのは歴史の皮肉としか言いようがありません。(参照「善き人のためのソナタ」 記事)

他国民に対して非人道的取調べをしたり、(参照「グアンタナモ」 記事)言論統制がされつつあるアメリカや、弁護人がいるけど大した証拠もなく有罪判決を下す日本の司法制度の現状を危惧しないわけにはいきません。(参照「それでもボクはやってない」 記事)

あとは世界がこの時代に逆戻りしないように祈るばかりです。

白バラの祈り -ゾフィー・ショル、最期の日々-
白バラの祈り -ゾフィー・ショル、最期の日々-
評価★★★★

★YUKAの気ままな有閑日記★記事

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コメント

TB有難うございました。

本当に、あの時代に逆戻りしないように
切に祈りたいです。

投稿: YOSHIYU機 | 2007年2月20日 (火) 22時40分

YOSHIYU機さん、はじめまして
コメント&TBありがとうございました

現在の日本では、当たり前の様に享受している、自由と平和ですが過去の犠牲の上に成り立っているという事も忘れないで、有り難く思って大事にしていきたいです。

投稿: くま | 2007年2月20日 (火) 22時53分

こんにちは!
TBありがとうございました。
こちらのTBが反映されずすみません。

観ていて辛い映画でしたが、鑑賞して良かったと思います。
『ヒトラー最後の12日間』を鑑賞した時にも感じたのですが、ドイツが事実を真摯に描こうとした映画は凄いと思います。

ところで『鳥山石燕』の本の紹介をupしました。
そこにくまさんのブログ名を勝手に書かせて頂きました。
事前に連絡せずに申し訳ありません。
それでは失礼致します^^・

投稿: 由香 | 2007年4月17日 (火) 17時02分

由香さん、こんばんは、いつもどうも
確かに見ていて辛い映画ですが、良い映画でした。
「ヒトラ~」とセットで紹介されてる訳が判りました。「善き人~」もそうですが、ドイツ映画はしっかり過去と向き合っていて偉いと思います。

『鳥山石燕の記事も拝見しました、もちろん事後報告でもOKです。むしろ載せてくれてありがとうございます、と言わせていただきます。
こちらにもTBしますね。

投稿: くまんちゅう | 2007年4月17日 (火) 23時31分

くまさん,TB有り難うございました.
ゾフィー・ショルのこの映画は数ヶ月前から見ようとは思っていたのですが,なかなか見る勇気がありませんでした.
見終わった後も,心に残る映画でした.でも見て良かった.見るべき映画でした.
作った人たちに敬意を表します.

投稿: ほんやら堂 | 2007年7月15日 (日) 23時41分

ほんやら堂さん、コメントありがとうございます
重いテーマなのでキッカケが無いとなかなか勇気が出ないですね、辛い終わり方と判ってはいても悲しくなりました。
>心に残る映画でした.見るべき映画でした.
本当にそう思います。真摯に過去と向き合うドイツ映画人を尊敬します。

投稿: くまんちゅう | 2007年7月16日 (月) 00時02分

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