「ブラック・ブック」映画感想
ドイツ占領下のオランダでナチの将校とユダヤ人女性の愛憎を描いた、ブラックブック(原題 Zwartboek 英題 BLACK BOOK)を見てきました。
「オランダ人監督ポール・バーホーベンがハリウッド進出後、23年ぶりに故国オランダに戻っての作品、日本的な表現をすれば”故郷に錦を飾った”形になります。昨年のオランダ映画祭で作品・監督・主演女優の3部門を受賞して、79回アカデミー賞の外国語映画部門にオランダ代表として出品された(残念ながらノミネートは逃しました)映画です。

主演にオランダ人女優のカリス・ファン・ハウテン、ナチの将校役に「
善き人のためのソナタ」のドライマン役、人の良いドイツ人(おやじ)役をやらせたら並ぶ物が無いという セバスチャン・コッホ。
ストーリーは「1944年、第二次世界大戦下のオランダ。ユダヤ人の女性歌手ラヘルは、両親と弟をナチスに殺されてしまう。彼女は髪をブロンドに染め、名をエリスと変えてセジスタンスのスパイとなり潜入先で親の仇との再会を果たす。」
単純に迫害を逃れたユダヤ女性が変装してナチの将校と関係を持つスパイの話かと思ったら、ナチ内部でも、レジスタンス内部でも対立があり、誰が敵で誰が味方か判らなくなっていく、双方に善人もいれば悪人もいる、最後まで目が離せないサスペンスとして上手く創られていて、楽しめました。
ヒロインの魅せ方が上手いと評判のバーホーベンの面目躍如、魅力たっぷりのカリス・ファン・ハウテンの次から次へと運命に翻弄されながら、逞しく生き抜こうとする、7変化的演技も見所です、コッホ氏のナチ将校も素晴らしい、そしてもう一人のナチ将校ワルデマー・コブス氏がまた実に憎憎しい、怪演でした。
言葉にしてもナチはドイツ語レジスタンス等現地の人はオランダ語、ユダヤ人はヘブライ語、ちゃんとそれぞれ使い分けていた事もリアリティを損なわなくて良かった、やっぱり戦争ものはヨーロッパ産が善いようです。
劇中のセリフに「オランダはドイツの一地方みたいな物さ、言葉も似ているし」というのがありましたが、普段自分がなんとなく思っていた”言葉似てるなぁ”というのはヨーロッパでもそう思われてるのか?と変な感心してしまいました。
評価★★★★
公式サイト
http://www.blackbook.jp/
http://blogs.yahoo.co.jp/blackbook1944/公式ブログ
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ブラックブック カリス・ファン・ハウテン.セバスチャン・コッホ.トム・ホフマン.ミヒル・ホイスマン ポール・バーホーベン Happinet(SB)(D) 2007-08-24
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受信: 2007年4月18日 (水) 12時51分
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【鑑賞】劇場
【日本公開日】2007年3月24日
【製作年/製作国】2006/オランダ・ドイツ・イギリス・ベルギー
【監督】ポール・バーホーベン
【出演】カリス・ファン・ハウテン/トム・ホフマン/セバスチャン・コッホ/ハリナ・ライン
【原題】“BLACK BOOK”
194...... [続きを読む]
受信: 2007年4月18日 (水) 21時37分
» ブラックブック [パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ]
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» ブラックブック [ケントのたそがれ劇場]
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いつもお世話になっているKさんオススメの1作ブラックブックを見てきました。いつも映画館はもうすぐ終わってしまいそうだし、それにレイトショーやっていないので、前売り券を1,480円で買っての鑑賞です。このチケットを売っているお店は、前売り券が上映作品もまだ上映されるまえの作品も、前売り券が20円引きという微妙な値段で売っているんです。... [続きを読む]
受信: 2007年4月22日 (日) 16時00分
» 苦しみは永遠に終わらない? [CINECHANの映画感想]
102「ブラックブック」(オランダ・ドイツ・イギリス・ベルギー)
1944年第2次大戦ナチス・ドイツ占領下のオランダ。若く美しいユダヤ人歌手ラヘルは、ドイツ軍から解放されたオランダ南部へ家族と共に逃げようとする。しかし、そこに待ち受けていたドイツ軍によって両親や弟を惨殺されてしまう。命からがら逃げ出したラヘルは、名前をエリスと変え、ブルネットの髪をブロンドに染め、レジスタンスの一員となる。
スパイとしてドイツ将校ムンチェに近づいていくエリス。しかし、ムンチェの優しさに触れ、敵である...... [続きを読む]
受信: 2007年4月25日 (水) 00時46分
» ブラックブック [★試写会中毒★]
満 足 度:★★★★★★★★
(★×10=満点)
監 督:ポール・ヴァーホーヴェン
キャスト:カリス・ファン・ハウテン
トム・ホフマン
セバスチャン・コッホ
デレク・デ・リント
ハリナ... [続きを読む]
受信: 2007年5月13日 (日) 17時17分
» ブラックブック [夫婦でシネマ]
ポール・バーホーベン監督入魂の戦争アクション映画!変に反戦を訴えずに、あくまでアクションとサスペンスに徹した娯楽映画として作っている所に好感が持てました。 [続きを読む]
受信: 2007年6月 5日 (火) 19時45分
» ブラックブックをみた! [★Shaberiba ★]
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受信: 2007年6月 9日 (土) 22時36分
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» ブラックブック [映画鑑賞★日記・・・]
【BLACK BOOK】PG-12公開:2007/03/24製作国:オランダ/ドイツ/イギリス/ベルギー監督:ポール・ヴァーホーヴェン出演:カリス・ファン・ハウテン、トム・ホフマン、セバスチャン・コッホ、デレク・デ・リント、ハリナ・ライン1944年、ナチス占領下のオランダ。美しいユダ...... [続きを読む]
受信: 2007年9月 8日 (土) 23時18分
» 秘密の本 [Akira's VOICE]
「あなたになら言える秘密のこと」
「ブラックブック」
[続きを読む]
受信: 2007年10月 5日 (金) 11時09分
» 「ブラックブック」感想 [ポコアポコヤ 映画倉庫]
「善き人のためのソナタ」⇒「暗い日曜日」に出演していた、ゼバスティアン・コッホが、主役男優として出演していました。うむ〜悪人には見えない顔だ・・・。
[続きを読む]
受信: 2007年10月11日 (木) 08時26分
» ブラックブック [☆彡映画鑑賞日記☆彡]
『この愛は裏切りから始まる』
コチラの「ブラックブック」は、第二次世界大戦を背景に、オランダ映画界史上最高となる25億円の製作費をかけ、壮大なスケールで描かれたサスペンス・エンターテインメントで、3/24に公開となっていたのですが、観て来ちゃいましたぁ〜....... [続きを読む]
受信: 2008年1月22日 (火) 20時41分
» ブラックブック [映画、言いたい放題!]
映画館で予告を観て、ちょっと面白そうでした。
DVDで観賞。
1944年、ナチス占領下のオランダ。
美しいユダヤ人歌手のラヘルは、南部へ逃亡する途中、
何者かの裏切りによって両親や弟をナチスに殺されてしまう。
レジスタンスに救われたラヘルは、
エリスと名を変え、髪... [続きを読む]
受信: 2008年4月15日 (火) 12時30分
コメント
別所でエンタメ作品としてもいける、という評がありまして、どうしようかなあ?と少し気になっていたのですが、こちらのレビューを読むうちに気がつけば「かなり見たいぞ気分」です。やられた(笑)
投稿: 嫦娥 | 2007年3月31日 (土) 23時04分
こんにちは、TBありがとうございます。
「ブラックブック」はバーホーベン復活作として素晴らしいエンタティンメント作品でした。
それなのに映画会社は「シンドラーのリスト」や「戦場のピアニスト」と同列の戦争文芸作として売ろうとしているのが駄目です。
バーホーベンだったらエロスとヴァイオレンスを前面に押し出して売らなければお客さんを逃してしまうと思うのですが。
投稿: masala | 2007年3月31日 (土) 23時53分
見ちゃえばいいと思いますよ(笑
ドイツ語堪能なJさんにオランダ語がどのくらい違うのか似てるのか確かめて貰いたいですね。ってそこか!?
投稿: くま | 2007年3月31日 (土) 23時53分
masalaさん、こんばんは
毎度TBコメントどうもです
あんまり宣伝見ないで行ったのですが、戦争文芸作ですか?明らかに違いますよね、、、ドイツ人とユダヤ人の交流というだけで判断してるのでしょうか?
そんなステレオタイプに収まらないサスペンスとミステリーとエロスとヴァイオレンスなエンタメ良品だったのに、勿体無いですね。日本配給会社の宣伝下手はなんとかならんもんか、と毎回嘆いてる気がします。
投稿: くま | 2007年4月 1日 (日) 00時02分
こんばんは♪
戦争モノはヨーロッパ産が善い・・・・というご意見に大賛成です。
なぜかアメリカとは見せ方が違うんですよね。
言語の使い方も雰囲気が出ていて良かったです。
投稿: ミチ | 2007年4月11日 (水) 21時39分
ミチさん、こんばんは
大賛成をいただき、ありがとうございます
アメリカが作るとどうしても善悪がはっきり分かれすぎてて、しかも何故か全員英語喋ってて、違和感ありすぎです。唯一まともだったのがクリントの硫黄島でした。
今後ヨーロッパの映画が沢山入ってくる事を願います。
投稿: くま | 2007年4月11日 (水) 22時04分
こんにちは。
TBありがとうございました。
私も宣伝は見ないでいったのですが、「文芸作品」じゃないですよね~
確かにエンタティメントせいは高かった気がしました。
しかしヒロイン、お疲れ様~でしたね。
投稿: jester | 2007年4月14日 (土) 10時12分
jesterさん、こんにちは
いつもコメントどうもです
次から次へと展開の激しい映画でしたので、予告、宣伝作るほうも苦労してるのかもしれませんが、もっと上手く作って欲しいですね。
ヒロインはすさまじい人生ですね、当時のユダヤ人としては良い方かな??
投稿: くまんちゅう | 2007年4月14日 (土) 16時00分
こんにちは☆
TBはどうやらgoo側に問題あるらしく、送れないです><
ブラッド・ダイヤモンドとかはコメントも反映されなかったり、、、ごめんなさい。
とっても見ごたえある作品でした。
重そう、、、って思っていたけどエンタメ性高くてついつい引き込まれてしまいましたよー
投稿: きらら | 2007年4月15日 (日) 14時00分
きららさん、こんにちは、コメントどうもです
TBに代わりとして、本文続き欄に記事を紹介しておきました。
単純にナチ対ユダヤ人、という構図じゃなくて、2転3転驚かされたりと、かなり楽しめました。テーマも重いと言えば重いですが、気分が重くなったりさせない上手い作り方でしたね。
投稿: くまんちゅう | 2007年4月15日 (日) 15時27分
はじめまして。
TBありがとうございます。
こちらからもTBしたのですがうまく飛んでくれないようなのでコメントでお邪魔いたします。
とっても面白い映画でしたね。
監督に座布団10枚~!なーんて僭越にも心の中で叫んでました。
投稿: betty | 2007年4月15日 (日) 18時46分
bettyさん、はじめまして、こんばんは、
コメントありがとうございます
監督が座布団使うかどうか判りませんが、シリアスで緊張感のある内容にお色気やヴァイオレンスアクションでも楽しませて頂きました。
記事は本文で紹介させてもらいました、これからもよろしくお願いします。
投稿: くまんちゅう | 2007年4月15日 (日) 19時40分
こんばんはTBお邪魔します。
ヴァーホヴェン、良くやりましたね。とにかく面白い社会派ドラマに仕上げていますよね。
それにしてもカリス・ファン・ハウテンは、凄い・偉い・可愛い!彼女の今後の更なる飛躍が楽しみです。
おっしゃる通り、サスペンスとして上手く創られていましたよね。最後まで展開が読めそうで読めないところが憎いです。
投稿: ケント | 2007年4月21日 (土) 20時19分
ケントさん、こんばんは
コメント&TBありがとうございます
ヴァーホヴェン作品は今までそんなに面白いと思った物も無く、好きな監督というわけでも無く、あんまり期待していなかったのですが、見事に裏切られました、良い意味で。
カリスさんは体張ってましたね(笑)歌うシーンなんかはステキでした。
投稿: くまんちゅう | 2007年4月22日 (日) 01時01分
TBありがとうございます。
いつもの如くコメントのみですが…;
私的にはさほど好みではない感じだったのですが、
カリスはとても美しく撮られていましたね。
とりわけ最初と最後のシーン、いい感じでした。
最近ユダヤ人が絡む作品をかなり多く見てるせいか、ちょっとそれに関して無関心ではいられなくなってきて。映画でお勉強してます。
投稿: シャーロット | 2007年4月23日 (月) 14時55分
シャーロットさん、まいどどうも
コメントだけでも大歓迎です♪
カリスさんは歌姫とかレジスタンスとか汚れ役とか、多才でしたね、素晴らしいです。
ユダヤ人絡みは色々複雑で、重いものが多いですけど、勉強になります。映画ではないですが、当ブログの12/23に紹介したモサドの本が面白いです。
http://wiiderlandhunter.cocolog-nifty.com/wilderlandwandar/2006/12/post_ef9b.html
投稿: くまんちゅう | 2007年4月23日 (月) 19時19分
TBさせていただきました。
戦争の混乱に翻弄される人々の姿が胸にグッと来ました。
投稿: タウム | 2007年5月 3日 (木) 09時37分
タウムさん、はじめまして、コメントありがとうございます。
TB反映されていないようなので、本文の記事の最後にリンク貼らせて頂きました。
翻弄されながらも、ひたむきに、力強く生き抜いたラヘルさんに、見事に演じたカリスさんを讃えたいです。
投稿: くまんちゅう | 2007年5月 3日 (木) 16時23分
くまんちゅうさん
こちらにもありがとうございます。
ブラックブックは存在したそうです。
ストーリーもかなり忠実に再現されている
らしいので・・・・。かなりリアルな作品
なわけです。歴史をひも解き、現代の時代に
メッセージ!多くの人に観てもらいたい
作品ですね!!
投稿: mezzotint | 2007年5月 4日 (金) 00時33分
mezzotintさん、こちらにもコメントありがとうございます
ブラックブックのタイトルの意味が最後の方まで分からなかったですけど、実在していたんですか?パンフレット買ったけどバラけそうなのでちゃんと読んでないです、、、、
メッセージも有りながらエンタメとしても1級品に仕上げている素晴らしい映画でしたね。
投稿: くまんちゅう | 2007年5月 4日 (金) 01時06分
くまんちゅうさん、TBとコメントありがとうございました~~!
>ナチはドイツ語レジスタンス等現地の人はオランダ語、ユダヤ人はヘブライ語、ちゃんとそれぞれ使い分けていた事もリアリティを損なわなくて良かった
えー!そうだったんですね。その辺り、全然気がつかずに見てしまっていました。
アメリカ映画なんかだと、全部英語でしゃべってる事が多かったりして、萎えますが、こういう部分こそ大切ですよね♪
投稿: latifa | 2007年10月11日 (木) 08時25分
latifa さん、こちらもコメントありがとうございます。
ハリウッド作品だと全編誰でも英語な映画が多いですが、歴史的な題材で複雑な物はオリジナルで表現してほしいですね。
最近は少しオリジナルになってきているようです。
ヨーロッパ系の映画はその辺キチンと出来てます。
投稿: くまんちゅう | 2007年10月11日 (木) 22時25分