「ロストロポーヴィチ 人生の祭典」映画感想
20世紀世界最高の、偉大なチェロ奏者、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチを「太陽」のアレクサンドル・ソクーロフが追ったドキュメンタリー映画ということで早速見てきました。
「ロストロポーヴィチ 人生の祭典」(原題:Elegy of LifeRostropovich, Vishnevskaya)
監督アレクサンドル・ソクーロフ、出演ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ ガリーナ・ヴェシネフスカヤ(夫人、オペラ歌手)小澤征爾、ウイーンフィルハーモニー交響楽団、クシシュトフ・ペデレンツキ(原題作曲家)
内容「ロシアの偉大なチェロ奏者、ロストロポービチ。彼と妻の天才ソプラノ歌手が、激動の半生を振り返るさまを、その演奏風景などを交えながらつづるドキュメンタリー。」(ウォーカープラスより)
映画はモスクワでの夫妻の金婚式祝賀パーティの模様、ウィーンでのペデレンツキの新曲初演(小澤征爾指揮、ウイーンフィル、ロストロポーヴィチ演奏)の様子、夫妻へのインタビュー、過去の演奏シーン、などで構成されている。
途中、第2次大戦下の苦労話や、ソ連体制下での抑圧(反体制家ソルゼニーツィンを匿ったらしい)を交えつつ、夫妻の生い立ちや出会いも語られる。
ソクーロフだけにあまり盛り上げどころが無く、淡々と進行していくという予想はしていたものの、そのエピソードやインタビューの入れ方がばらばらで、編集が上手くない、始めに夫妻の過去、現在の様子を踏まえて、最後にパーティーと演奏会をドーンとやってくれれば盛り上がったのに、どれもブツ切りでどうにも乗り切れない。しかも唐突に1部完、2部始まりとか出てきて、しかも1部と2部の構成テーマが違うかといえばそうでもない、2部制にした意味が判らないし、聞いてないし、、、、
自分としては彼の過去の名演とかもっと聞けると思っていたのにそれも無く、初演の曲が現代曲で耳慣れない、しかもブツ切りだった所為か、音楽的楽しみはほとんど無し、夫人の声楽曲は堪能できたけれど、目的外だったのとロシアオペラも馴染みが無かったので、感動は浅かった。原題では夫妻の2人に等しく焦点を当てている事が判るが、邦題は見ての通りなので、夫人がこれ程表に出るとは予想しようが無い。
結論としては、監督の、夫妻に対する尊敬の念は伝わって来たけれど、編集が拙かったせいで、せっかくの高級な素材を活かしきれていなかった、という事でした。
ソクーロフはドキュメンタリーには向いていないような気がします。
評価★★
http://www.sokurov.jp/(公式サイト)
追記:4月27日にロストロポーヴィチさんの訃報が舞い込んで来ました、映画見たばかりだというのに、悲しいです。
映画評価していないのにアクセスが増えているというのも複雑な感じです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070427-00000251-jij-int
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070427-00000009-eiga-movi
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