« 「ザ・フィースト(FEAST)」映画感想 | トップページ | 新田次郎 著「栄光の岩壁」感想 »

2008年3月30日 (日)

伊坂幸太郎 著「重力ピエロ」感想

重力ピエロ (新潮文庫)
重力ピエロ (新潮文庫)

★YUKAの気ままな有閑日記★の由香 さんが強力にお薦めしてた、伊坂幸太郎さんの著作「重力ピエロ」を読みました。

最近色々と映画化されている伊坂作品ですが、本を読んだことも映画化された作品を見たことも無かったと思います。

とにかく何の前知識も無く、どんな作風なのかも知らずに素のままで読んでみる事にしました、自分に合うか合わないか、まずはお試しです。

ストーリーだけちょっと紹介「兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは―。」

これってミステリなの?というのが最初に思ったことでした、ミステリ作家という括りなんでしょうが、いわゆる本格とは違う、独特の作風でした。

「2階から春が落ちてきた--」言い回しが面白い、独特の雰囲気がありましたね、結構合ってるかな?
謎解きの楽しさはと言えばほとんど無いと言って良い位、予想通りの犯人でしたけれども、罪に対する罰の考え方とか、色々考えさせられる内容となっています。
暗号解読な展開もありましたけど、専門知識が無いと付いていけないので、ちょっと乗れませんでした。でもアイデアとしては面白かったです。

途中に挟まれる小ネタというか引用が、京極作品程の深い薀蓄ではなくて、かといって雑学と言うレベルの浅さでもなく、くどくないので読みやすいし知識も増えるので、ちょうど良い刺激を与えてくれました。

DNAにガンジーにポップアートにピカソにフェルマーまで!ちゃんと参考文献にフェルマーの最終定理が入っていましたよnote

ビートルズは解散したけど、ボブ・ディランは永遠に解散しない!
神様の声が聞こえてきた「自分で考えろ!」

善いですね、この台詞が気に入りました。

ミステリとしての評価ではなく、読みやすさと引用と、独特の言い回し、読後の不思議な余韻が中々ヨカッタです。

★★★★

|

さ行」カテゴリの記事

伊坂幸太郎」カテゴリの記事

書籍・雑誌」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/124571/40689183

この記事へのトラックバック一覧です: 伊坂幸太郎 著「重力ピエロ」感想:

» 重力ピエロ/a pierrot 伊坂幸太郎 新潮社 [ミユウのいろいろ日記]
重力ピエロ/a pierrot 伊坂幸太郎 (新潮社 2003年) −伊坂幸太郎− 突如として現れた心ときめく存在。 等身大の物語を等身大の感覚で読める気持ちよさ。 伊坂幸太郎は今回ご紹介させていただく「重力ピエロ」で70年代生まれの作家として、初の「直木賞候補」にノミネート..... [続きを読む]

受信: 2008年3月30日 (日) 21時06分

» 「伊坂幸太郎」の感想 [読書感想トラックバックセンター]
「伊坂幸太郎」著作品についての感想をトラックバックで募集しています。 *主な作品:重力ピエロ、チルドレン、グラスホッパー、死神の精度、オーデュボンの祈り、アヒルと鴨のコインロッカー、陽気なギャングが地球を回す、終末のフール、ラッシュライフ、砂漠、フィッシュ..... [続きを読む]

受信: 2008年3月31日 (月) 15時53分

» 【本】重力ピエロ [★YUKAの気ままな有閑日記★]
          『重力ピエロ』     伊坂幸太郎     新潮文庫【comment】遅れ馳せながら(汗)、近年稀に見る才能のキラメキに出会った気がした―魅力溢れるキャラクター、惹き込まれる題材、深遠で切なく考えさせられるテーマ、そして心地良い文体のリズムとセンスの良いユーモア・・・とても面白い小説だった―「由香ちゃんはきっと好きだと思うよ―」今回私にこの本を薦めてくれたのは、敬愛するお友達の娘さん、中学3年生の女の子だ。どうやら私は、中学生にまで見抜かれるくらいの単純構造人間らしく、彼女が思っ... [続きを読む]

受信: 2008年3月31日 (月) 17時10分

» 本「重力ピエロ」伊坂幸太郎著 [日々のつぶやき]
 ☆本プロからの移行☆  2006/7/12 私の好きな伊坂作品とはちょっとテイストが違うようでした。どちらかと言うと「オーデュボンの祈り」の雰囲気に近いような・・。実際ちょっとだけリンクする場面もありましたし。 遺伝子の関連の会社に勤める兄の泉水、壁の落書きを... [続きを読む]

受信: 2008年3月31日 (月) 17時12分

» 重力ピエロ [悠雅的生活]
伊坂幸太郎 著新潮文庫 [続きを読む]

受信: 2008年5月 6日 (火) 21時36分

コメント

こんにちは!
くまんちゅうさん、読まれたんですね~
記事にリンクまでして頂きありがとうございますhappy01
私も伊坂作品は、これが初でした。
薦めてくれたのが中学生という事もあって、「どうかなぁ~」と思って読み始めましたが、初めての感覚に惹き込まれました。
伊坂さんは独特の作品を書かれる作家さんだなぁ~と思います。
これまで6作程読みましたが、それ程好きな作風ではないにしろ(汗)、魅力を持っていて読ませる方だなぁ~と思っています。
『アヒルと鴨~』もなかなか面白かったですよ♪映画はまだ未見なので、これから観たいと思います。
『重力ピエロ』は、散りばめられた蘊蓄も面白かったですね。京極さん程ではないにしろ興味深かったです。
伊坂さんは作品同士が微妙にリンクしている点も人気のようです。
遊び心とセンスの光る作家さんで、これからも少しずつ読んでいきたいです。

投稿 由香 | 2008年3月31日 (月) 17時20分

由香さん、コメントどうもです。

不思議な感覚の作風ですねぇ、
ミステリとは言っても緊迫感が有る訳でもなく、どこか牧歌的に進みながらドンデン返しも凄いことも無く、でも読み終わった後に余韻が残りましたです。
って好きな作風じゃないですか?
好きなのかと思ってましたsign03
読みやすさと判りやすさの薀蓄がヨカッタです。
また別のを読んでみようかと思います。
アヒ鴨はアチコチで映画を薦められているので、そろそろ借りて見ようと思ってます。

投稿 くまんちゅう | 2008年3月31日 (月) 20時37分

こんばんは。
いつもTBだけで失礼してばかりでごめんなさい。
本日はTBありがとうございました。
『スパイダーウィックの謎』のほうにはTBが届いたようですが、
こちらには何故か届かないようです。ごめんなさい。

同じ本を読み、同じところを気に入ったのに、
「そうか、こう書けばいいんだ」と思うことばかりで
改めて、自分の感想のお粗末さにがっかりしてます。
「自分で考えろ!」、よかったですね、この台詞。

投稿 悠雅 | 2008年5月 6日 (火) 21時41分

悠雅 さん、コメントどうもです。

こちらこそTB送りっぱなしで失礼しております。TBは届いておりました、ありがとうございます。
いやあ、人の感想読むたびにこれも書けばよかったと思うことしきりですが、自分の言葉で書かなきゃ意味がないかなと苦労しております。
まさに「自分で考えろ」って事ですね。
色々な人の色々な言葉で書かれたブログを読むのが楽しみです。

投稿 くまんちゅう | 2008年5月 6日 (火) 22時34分

私もこの作品を読み途中なのですが、先に進みません(*_*)
周囲でススメてくれる人が多かったんだけど、
私には合わないみたいで…。
話が飛びすぎて、「放火犯」に気持ちが集中しないのが、ちょっと苦手な感じです。
きっと、従来型のミステリーだと思っちゃいけないんでしょうね。

投稿 奈緒子 | 2008年5月 7日 (水) 16時32分

奈緒子 さん、こちらもコメントどうもです。

伊坂氏の作品は独特の雰囲気がありますから苦手な人も多いかもしれません、従来型のいわゆる本格とは違うミステリー作品ですね、ミステリーという括り方もどうなのかな?とも思います。
前半話がわからないかもしれませんが後半は全て繋がってきますので、もう少し進めてみてはどうでしょうか?

投稿 くまんちゅう | 2008年5月 7日 (水) 19時41分

コメントを書く