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2008年3月26日 (水)

秋山 瑞人  著「イリヤの空、UFOの夏」感想

イリヤの空、UFOの夏〈その1〉 (電撃文庫)
イリヤの空、UFOの夏〈その1〉 (電撃文庫) (全4巻)

いやぁ、参りました。知る人ぞ知る某サイトで強力にお薦めしていた作品です。
ライトノベルで表紙からしてアニメ系のソレなのでどうかと思ってました、とりあえず1冊読んで面白くなかったら止めとこうと試しに読んでみたのですが、見事に嵌りましたです。

ストーリー『「6月24日は全世界的にUFOの日」新聞部部長・水前寺邦博の発言から浅羽直之の「UFOの夏」は始まった。当然のように夏休みはUFOが出るという裏山での張り込みに消費され、その最後の夜、浅羽はせめてもの想い出に学校のプールに忍び込んだ。驚いたことにプールには先客がいて、手首に金属の球体を埋め込んだその少女は「伊里野可奈」と名乗った…。』アマゾン紹介文より

青少年向けのライトノベル(電撃文庫)から出版されていて、主人公が中学生、SFを絡ませた軽い青春物の小説で、アニメ、ゲーム好きの人に受けているそれなりの話かなぁ、とりあえず読んでみるか、とテキトウな気持ちで読み始めたのです、事実、1章あたりはちょっと後悔し始めていたんですけど、読み進むうちに段々面白い展開になっていきました。

優しいけどちょっと臆病な、平凡な中学生の少年、強引で磊落な先輩、ツンデレ少女のキャラの中に不思議少女が現れて日常をひっくり返す、そんなありがちな話だったんですが、不思議少女の周辺の、謎の黒服の男、突然転勤してきた保健室の先生。学校の近くで見られるというUFOの噂と軍の基地、戦争が迫っていると言う緊張感とシェルターの存在。

そんな環境を小出しにしながら、普通の中学生の日常を描いていて、遥か昔の中学生時代に思いを馳せながら「そんな事もあったかなぁ」と浸りながら進んでいたんですよ、2巻まではね、、、、

ところが途中、3巻辺りから作風が突然ガラっと変わります、ボーリングの後からですね、話がシリアスで恐ろしくて悲しくて切ない展開へと変貌して行くと、もう先が気になって仕方なくなります、いい歳してこのジャンルの本にここまで嵌るとは思いもよりませんでした。

3巻途中から4巻ラストまで食い入るように一気に読んでしまいました。完全に主人公の少年に感情移入して不思議な位に切ない気持ちになってしまいました。
特に4巻でのイリヤの気持ちが伝わってくるのに何も応えてやれない状況は、心臓を掴まれて振り回されたくらいに迫ってきましたですよ、たった一言が命取りになる事が有るんですよ、言葉の力は大きいです。

キャラクターは榎本がお気に入りですMIB風な神出鬼没な感じが良いですね。

大昔でも、少し前でも、今現在でも、中学生の時代が有ったという全ての男達(もちろん女性達にも)にお薦めする作品です。
若いっていいなぁ・・・

絵がオタクっぽいとか、買うのが恥ずかしいとか思わずに読んでみると判りますよ。
アマゾンでポチっとすればいいじゃないですか!

イリヤの空、UFOの夏〈その1〉 (電撃文庫)1巻★★★+

イリヤの空、UFOの夏〈その2〉 (電撃文庫) 2巻★★★★

イリヤの空、UFOの夏〈その3〉 (電撃文庫)3巻★★★★★

イリヤの空、UFOの夏〈その4〉 (電撃文庫) 4巻(完結)★★★★★+

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