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2008年4月30日 (水)

「アイム・ノット・ゼア (I’M NOT THERE)」映画感想

Mo5812_f1 アカデミーでケイト・ブランシェットが助演にノミネートされ、その映像を見て気になって仕方が無かった映画「アイム・ノット・ゼア (I’M NOT THERE)」を見てきました。

ケイトがボブ・ディランを演じている!?って情報だけでしたが、実は6人の人が演じています。

それもボブ・ディランという役名ではなく、別な名前の人を演じているわけですが、どう見てもボブ・ディランという作りになっております。

出演はクリスチャン・ベール ケイト・ブランシェット リチャード・ギア ヒース・レジャー ベン・ウィショー マーカス・カール・フランクリン
ボブ・ディランのイメージの人余りいないと思うけどどうでしょうか? 

ストーリー「西部開拓期のアウトロー、ハリウッド俳優、ロック・スターなど6人のキャラクターが登場。生きる時代も名前も異なる彼らそれぞれの物語を通して、ボブ・ディランの多様な側面が浮き彫りにされる。」

http://www.imnotthere.jp/(公式サイト)

生きる伝説となりつつあるボブ・ディラン、伊坂幸太郎氏はアヒルと鴨のコインロッカーの中で神様として登場させています。

自分が彼の曲を聞いたのは随分後のことなんですね、多分70年代でケイトが演じていた頃じゃなかったかと思います。当時は既にフォークの神様的存在になっていたけど、新しい曲が以前と方向性が異なるって批判されてたのを聞きかじった記憶があります。
オンタイムで聞いたのは「血の轍」のアルバムでした、以前の曲もこのアルバムの曲も好きだったので、なんで批判されるのか当時は理解できなかったです。

ビートルズやプレスリーよりもサイモン&ガーファンアクルやボブ・ディラン、ビリー・ジョエルなんかの方が好きだったのはメッセージ性が有ったからなのか、ノリノリの曲より心に沁みる渋めの曲が合っていたのだと思います。

でクリスチャン・ベール演じる若い頃のボブ・ディランは素晴らしい!歌う姿は正にそのもと言った感じ、少しずつうらぶれて行く様子の演技なんか鳥肌物でした。
一番好きな「時代は変わる」を彼が歌っていてのは嬉しかったです。

ヒース・レジャーは映画俳優としてのボブ・ディラン、あんまり似てません、恋をして結婚して成功の絶頂に有るかのように見えるけど歌意外では気持ちを上手く伝えられない不器用さが哀しいという人物でした。ヒースの演技は実は初めてスクリーンで見たんですが、上手いじゃないですか!ってファンには怒られそうですが、本当に残念な事だったと今更考えてしまいました。

リチャード・ギアは年を取った世捨て人のようなボブ・ディラン、といよりビリー・ザ・キッド役です、久しぶりに見ましたけど、昔よりこの作品の演技の方が渋くて好きです。

ベン・ウィショーはインタビューを受けてる映像だけ、あんまりコメントすることもないです、各話のつなぎに出ているような使われ方は損してたかも。

マーカス・カール・フランクリンは黒人の少年、子供時代のボブ・ディラン?
11歳のくせにギターかついで貨物列車に乗り込んで旅したり、すさんだ人生を語ったり、ボブ・ディランの生き方にあこがれてる少年だったのかな、ちょっと良く判らないキャスティングだけど、ガキのくせに達観したような喋りと、ギター演奏は中々面白かったです。

最後に語りたいのはケイト・ブランシェット演じるボブ・ディラン!
アカデミー助演女優賞にノミネートされた演技です、誰かが「ノミネートは当然ですね、有力候補です、だってボブ・ディランにしか見えないでしょ」と話していたのを聞いたような記憶がありますが、本当にその通りでした。
彼女が演じてたのは、フォークの神様と祭り上げられた後、今までのスタイルを変えて新たな挑戦をしているのに、回りに受け入れられない苛立ちと、身勝手なマスコミに追いかけられ、彼らが物知り顔で批判するのを苦々しく耐えている姿でした。

勝手に神様に祭り上げ、偶像として崇拝しておいて、自分のイメージから外れると「裏切り者」と罵る輩にうんざりとする気持ちが現れていました。
生きている間に神様扱いされる天才の苦悩が滲んでいましたね、磔されたキリスト像に「そんな高いところにいちゃ落とされるぞ」と言っていたのは自分を重ね合わせていた台詞でした。

演技的にはどれも素晴らしい物で、堪能させて貰いました。
しかし映画としてはやっぱり最近の傾向通りちょっと判り難いですね、特にボブ・ディランのファンじゃなくて彼がどんな生き方をしたか知らない人にはあまり面白いとは言えないかもしれません。
各パートも独立していなくて、細切れに編集されていたのはちょっと散漫な印象がして集中し辛かったです。

ボブ・ディランが好きな人は必見、曲を聞いたことあるとか興味が有る人ならお薦め、知らない人は見ても面白くないでしょう。

★★★★

DVD
アイム・ノット・ゼア
アイム・ノット・ゼア

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コメント

くまんちゅうさん☆
こんばんは♪


ご覧になりましたのね!
わたしもボブディランが、というより音楽が好きなので観ましたけど、これは彼の音楽や人としてに興味がないとキツいかもですよね〜。
ただ6人が演じ分けたっていうのは面白い試みで
それも有名キャストが4人。欲をいえば
もっと『パフューム』のベンウィショーも観たかったです、

投稿 mig | 2008年4月29日 (火) 22時03分

migさん、コメントどうもです

アカデミー授賞式以来ずっと気になってたんですよ、この映画。やっと見られました。
キャストも好きな人多かったし、ボブディランも好きなのでかなり楽しかったですが、細切れだったのはイマイチでした。

投稿 くまんちゅう | 2008年4月29日 (火) 22時31分

おっす!1万人の声での参加、断念したぷくちゃんといいます。

ボブ・ディランお好きだったのですね。それに音楽にもお詳しい。さすが隊長!尊敬しますよ。

>又、当ブログではバトンの類は遠慮させてもらっておりますので、どうかご了承ください。

と書いてあったので自分のブログの企画(バトンではないのですが)への勧誘は避けていたのですが、ディラン、S&Gで選んでもらえると面白かったです。特にディラン、1票も入っていないので。(激爆)

>しかし映画としてはやっぱり最近の傾向通りちょっと判り難いですね、

もう、途中からプロモとして観ていました。あれ見てディランのCD買ったなら、製作者として成功なのでは?

投稿 ぷくちゃん | 2008年4月30日 (水) 05時42分

ぷくちゃん毎度コメントどうもです
おらも断念しました>声優
あんまり詳しくは無いですが、フォーク系は好きですね、ぷくちゃんの企画は読んでるとロック系が多くてほとんど知識が無いので参加できませんでした・・・
映画はプロモとしては成功じゃないでしょうか?色々聞きたくなりましたよ、ディラン。まあプロモと言うには長かったですけどね。

投稿 くまんちゅう | 2008年4月30日 (水) 18時38分

こんばんは!TB感謝です(^^♪
唯一すごいなと思えたのは、ケイト・ブランシェット、彼女は、どことなくボブ・ディランに似ていると思いましたね。
やっぱり、彼女って、化け物女優の一人だと思う。どんな役でもやるでしょ。
ついに男の役までこなしてしまうのねって感じ。
そりゃ~アカデミー賞にノミネートされるわよね。「エリザベス・・・」の演技も良かったけど!
あとは、つい最近亡くなったヒース・レジャーの役、こちらの映画でも、ドラッグとかにハマっていく感じの役で、なんか、すごくリアルに感じて、実生活でもこんな感じで悩んでいたのかもしれないと、なんかかぶる感じで悲しく思いました。

投稿 パピのママ | 2008年5月 4日 (日) 23時17分

パピのママ さん、コメントどうもです

ケイトは凄かったですね、ボブ・ディランにしか見えなかったですよ、エリザベスも良かったですけど、とうとう性別まで超越してしまいました、化け物女優ってのも言えてます。
ヒースの作品実は始めてみるのですが、残念です、本当に、今頃実感として沸いてきました。

投稿 くまんちゅう | 2008年5月 5日 (月) 03時50分

なるほど~と感心させられることが多い、素晴らしいレビューですね。
確かにみんな勝手に神様扱いして、自分の理想と違っていたら勝手に裏切り者扱いしますもんね。

投稿 にゃむばなな | 2008年5月 5日 (月) 13時27分

にゃむばななさん、コメントどうもです。

褒めていただいて恐縮です~
いや~おはずかしいです
本人は別に神様になろうなんて思ってやってるわけじゃないのに、周りが持ち上げたり落としたり、精神が参っちゃうのも判りますです。
天才の宿命と言うには過酷です

投稿 くまんちゅう | 2008年5月 5日 (月) 14時31分

こんばんは!

すいません、ひさしぶりに観てるのが苦痛になりました。。
ボブ・ディラン、全くしらなかったので調べたつもりですが、シュールな映像とか理解できなかったです。。
ただ人間の多面的な部分を幾人かの俳優で演じる試みはおもしろいですね。
クリスチャン・ベールは写真みてディランに似てるなあと思ったけど、
歌う姿もにてたのですね。

投稿 アイマック | 2008年5月 6日 (火) 00時22分

アイマックさんコメントどうもです

苦痛でしたか?
これはボブディランと言う人を知らない人には厳しいかもしれませんね、知っているという前提で作られているので、レイ等の伝記的作りでもないので余計見る人を限定している気がします。
性格や時代毎に役者を変えるというのは新しい試みでした、これも受け入れられるかどうか、人によって変わって来るでしょうね。
クリスチャン・ベールが演じてた時代の曲が好きだったのもありますが、もっと長く見ていたかったです。

投稿 くまんちゅう | 2008年5月 6日 (火) 02時12分

くまんちゅうさん
早速のコメントありがとうございますnote
そうなんです。でもやたら音がうるさくて
何を歌っているのかsign02分からず・・・・でも一緒に行った友だちは感動してました。後はニール・ヤングのコンサートに行ったくらいでしょうか。こんなことを言うと
年ばればれですねcoldsweats01
マーカス少年、ベイルの歌は結構上手かったですね。「学生街の喫茶店」もボブ・ディランでした!くまんちゅうさんも結構・・・・なのかな?ガロも消えてしまいましたね。

投稿 mezzotint | 2008年5月15日 (木) 22時54分

mezzotintさん、コメントどうもです。

あはは、ばればれですね・・・
「結構・・・・」です
出演者は皆歌も演技も芸達者な人ばかりで結構楽しく見させてもらいました。

投稿 くまんちゅう | 2008年5月15日 (木) 23時01分

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