「少林寺 達磨大師(達摩祖師傳)」映画(DVD)感想
冒頭から少林寺で修行する大勢の門徒たちが俯瞰で映されます、この辺りは少林少女に似ているけども中身はまるで違いました。
インドの某国の王子であった彼は2人の兄を差し置いての王位継承者だったそうです、しかし父王の病や、王位継承争いが起きそうな情勢に嫌気して仏門へ出家してしまいます。
その後師の教えに従い戦国時代に苦しむ民衆を救済するために中国へ旅するわけですが、中国では皇帝が仏教を保護して僧侶は着飾って偉そうに見えます、一方民衆は働きもしないで暮らしていると、僧侶を尊敬していない様子です。インドから来た高僧という噂が先走っていざ寺へ現れると裸足にボロをまとった達磨に対して反応は冷ややかです。
結局中国各地をさすらううちに少林寺の岩屋を見つけ、そこで面壁を始めます。
岩に向かって座禅したまま一言も発しない達磨師は評判になり多くの参拝者が訪れるようになります、皇帝の使いが迎えに来ますが頑として動かず無理やり連れて行こうとしても動かせません。
9年の面壁の後一人の僧侶が訪れたことで一変弟子を向かえ禅の教えを伝えると共に武術で体を鍛える事も勧めます。
少林寺拳法の開祖の話ですが、武術メインではなく、禅の教えと達磨大師という人物の歩みを伝える映画でした。それは悪い意味ではなく奥深い物語として心に残るものでした。
少林寺は達磨大師が建てたと思い込んでいましたが違っていました、この作品を見る限り少林寺に拳法を伝えて発展させたと言うのが正しそうです、面壁は内攻を練っていたとも捉えられます。
軽妙なな表面だけを捉えた少林寺拳法では無く、その根底に流れる禅の思想を読み取れば更に武侠小説や映画が楽しめることでしょう。
(★★★★★)
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