伊坂幸太郎 著「オーデュポンの祈り」感想
オーデュボンの祈り (新潮文庫)
来ましたよ、やばいです。
重力ピエロ、グラスホッパーとお薦めされたまま読んできて、「じゃあデビュー作も読んでみますか」程度の気持ちで買ってきましたけど、やられましたね。
伊坂幸太郎氏は3作目にして当ブログのカテゴリー入りとなりました![]()
過去にはトールキン、水木しげる、金庸、横山秀夫、京極夏彦、ダレン・シャン、新田次郎の各氏しかなしえなかった快挙です、オメデトウ!!(おめでたいのはお前だと言われそうですが・・)
内容(「BOOK」データベースより)
コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。嘘しか
言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。次の日カカシが殺される。無残にもバラバラにされ、頭を持ち去ら
れて。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?卓越したイメージ喚起力、洒脱な会話、気の利いた警句、抑えようのない才気が
ほとばしる!第五回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した伝説のデビュー作。
なんなんでしょうか?有り得ない!オカシイです、カカシが喋るんですよ、それでも何故か納得しちゃうんですよ、なんででしょうか?
ファンタジーなのか?ミステリーなんですか?変な世界に足を踏み入れてしまった、読んでいる人にそんな印象を与える作品ですが、気が付けば必死にカカシの言葉の謎を解こうとして、カカシの死にシャックを受けて、犯人を捜している自分がいるのです。
不思議です、不可思議です、まるでエッシャーかダリの絵の中にでもいるような感覚です。
でも嫌いじゃないんですよ、こんな世界。
その一見不可解な存在であるカカシは、作者も書いている通り、いわゆる「本格推理小説」に出てくる「名探偵」を作者なりに具現化したものです、確かに普通に受け入れているその存在は良く考えると人間離れして超自然的存在と言える物です、小説家の分身として神のごとき裁きを下す名探偵はファンタジー的と言っても間違いではなさそうです、既存のミステリーの枠組みにあえて放たれたアンチテーゼとしてのカカシの存在は否定することが出来ない魅力を感じさせてくれました。
カカシだけでほぼ感想終わりですけど、最後に明らかになった「この島に足りないもの」はこの作品を読むまで、伊坂作品の中に必ずと言っていいほど物語の中心になっていたものなのでなんとなく判りました。
★★★★+
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コメント
ふむー
「伊坂幸太郎」面白そうですね。
まだ1冊も読んだことないんですが、
今読んでる本が終わったら、
「伊坂幸太郎」読んでみますゥ
投稿: ボガ・サクラ | 2008年5月31日 (土) 13時05分
ボガ・サクラ さん、コメントどうもです。
井坂作品は独特の雰囲気がありますから、合う合わないは人によって違うみたいです。合うと嵌るかもしれません。
おいらとしては、読むたびにジワジワ効いて来た、って感じです。
投稿: くまんちゅう | 2008年5月31日 (土) 14時07分
こんにちは!
『伊坂幸太郎氏は3作目にして当ブログのカテゴリー入りとなりました』
思わず笑ってしまいました~♪
くまんちゅうさんは伊坂さんを気に入られたようですね~
そういう私も「何なんだろう?」と思いながら、セッセと伊坂作品に手を出しています。
文中にエッシャーの名が出てきましたが、伊坂さんの『ラッシュライフ』は、扉にエッシャーの騙し絵があり、、、トリックに翻弄されながら読める作品ですよ。
機会がありましたら是非!
それから『アヒルと鴨~』や『チルドレン』も面白かったです。
投稿: 由香 | 2008年6月 1日 (日) 18時44分
由香さん、コメントどうもです。
まんまと井坂マジックに嵌ってる気がしますね、これも由香さんのおかげですね~、カテゴリーを作ったって事はまだまだ読む気でいるって事ですよ!もちろん。
続けて読むと混乱しそうなので間を空けつつゆっくり楽しむつもりです、また参考にさせて貰いますね。
次はラッシュライフですか?陽気なギャングも気になってます。
投稿: くまんちゅう | 2008年6月 1日 (日) 19時29分