伊坂幸太郎 著「グラスホッパー」感想
伊坂幸太郎 重力ピエロが面白かったので、他の物を探してみたら、古本屋で見つけて速攻で買ってきました。
グラスホッパーとはバッタの英語読みです。
内容「 復讐。功名心。過去の清算。それぞれの思いを抱え、男たちは走る。3人の思いが交錯したとき、運命は大きく動き始める…。クールでファニーな殺し屋たちが奏でる狂想曲。」
色々な裏家業の人達が入り乱れて争うハードボイルド作品。それぞれが超1流のプロの殺し屋で狙った獲物は必ず仕留めるぜ、なプライド丸出し名人達なのですが、それがこの人の筆に掛かると、どこか滑稽です。
自殺屋、とか押し屋とかいう家業が本当に有るかどうかは知りませんが、そんなやつらもいるかもしれないなぁ、と思わせられてしまうのです、その時点で既に術中に嵌っているのかもしれません。
一人の男の復讐計画から、その裏家業の連中が複雑に絡み合って戦い、最後に生き残るのは誰だ!という面白さがありますね。
どのキャラクターに感情移入するかは読者に委ねられていますけど、決着は予測していたようなしていなかったような、落とし所が上手いです。
悲惨な話なのにほのぼのとした気分になってしまうこの雰囲気は、「伊坂マジック」という言葉で括ってしまいたくなりました。
凄いトリックの本格推理でもないですし、ヒリヒリするような緊張感があるハードボイルドでもないですけど、読んでるうちに抜けられなくなる世界を見せてくれます。
★★★★
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コメント
こんにちは!
『凄いトリックの本格推理でもないですし、ヒリヒリするような緊張感があるハードボイルドでもないですけど、読んでるうちに抜けられなくなる世界』
本当にそうですね~
私は、最初はイマイチ気分の悪い話だと思ったのですが、気がついたら夢中になって一気読みしちゃいました。
私は鯨のキャラが興味深かったです。
彼のみる幻想にこちらまで惑わされそうでした。
伊坂さんの作品は、変な魔力がありますね(笑)とことん入り込めなくても、その世界観に触れてみたくなります。
投稿: 由香 | 2008年5月21日 (水) 09時43分
由香さん、コメントどうもです。
言葉では言い表せない不思議な魅力がありますね、悲惨な話のはずなのに独特の雰囲気で読まされているような気がします。
自殺させ屋とか、押し屋とか、読んでいると本当にいそうな気がしてきます。
幻想は罪の意識なんでしょうか?
その時だけ能力が失われるという設定も面白かったです。
投稿: くまんちゅう | 2008年5月21日 (水) 12時09分