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2008年5月14日 (水)

伊坂幸太郎 著「グラスホッパー」感想

グラスホッパー (角川文庫 い 59-1)
グラスホッパー (角川文庫 い 59-1)

伊坂幸太郎 重力ピエロが面白かったので、他の物を探してみたら、古本屋で見つけて速攻で買ってきました。
グラスホッパーとはバッタの英語読みです。

内容「   復讐。功名心。過去の清算。それぞれの思いを抱え、男たちは走る。3人の思いが交錯したとき、運命は大きく動き始める…。クールでファニーな殺し屋たちが奏でる狂想曲。」    

色々な裏家業の人達が入り乱れて争うハードボイルド作品。それぞれが超1流のプロの殺し屋で狙った獲物は必ず仕留めるぜ、なプライド丸出し名人達なのですが、それがこの人の筆に掛かると、どこか滑稽です。

自殺屋、とか押し屋とかいう家業が本当に有るかどうかは知りませんが、そんなやつらもいるかもしれないなぁ、と思わせられてしまうのです、その時点で既に術中に嵌っているのかもしれません。

一人の男の復讐計画から、その裏家業の連中が複雑に絡み合って戦い、最後に生き残るのは誰だ!という面白さがありますね。

どのキャラクターに感情移入するかは読者に委ねられていますけど、決着は予測していたようなしていなかったような、落とし所が上手いです。

悲惨な話なのにほのぼのとした気分になってしまうこの雰囲気は、「伊坂マジック」という言葉で括ってしまいたくなりました。

凄いトリックの本格推理でもないですし、ヒリヒリするような緊張感があるハードボイルドでもないですけど、読んでるうちに抜けられなくなる世界を見せてくれます。

★★★★

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» 「グラスホッパー」伊坂幸太郎著 [日々のつぶやき]
伊坂さんの新刊文庫。楽しみに待っていました~ 『妻の復習の為「令嬢」と呼ばれる怪しげな会社に入社した鈴木。怪しまれ、連れ込んだ男女を殺すというテストの直前に寺原の息子が車にはねられる現場を目撃する。寺原を押した「押し屋」と呼ばれる職業の男を追うことに... [続きを読む]

受信: 2008年5月15日 (木) 09時43分

» 【本】グラスホッパー [★YUKAの気ままな有閑日記★]
       『グラスホッパー』       伊坂幸太郎       角川文庫【comment】面白かったかなり好みだ―これは、『鈴木』『鯨』『蝉』の3人の語りで交互に展開される―所謂伊坂さんお得意の手法で書かれた『殺し屋小説』だ。関わりを持ちながらもバラバラの断片である3人の物語が、『押し屋』を媒体にして後半で見事に一つに集約されてく―≪鈴木≫元教師の鈴木は、復讐のために通称『令嬢』という会社の社員になった。2年前に鈴木の妻が、令嬢の社長寺原のバカ息子に轢き殺されてしまったのだ。寺原は、非合法的な... [続きを読む]

受信: 2008年5月21日 (水) 09時39分

コメント

こんにちは!
『凄いトリックの本格推理でもないですし、ヒリヒリするような緊張感があるハードボイルドでもないですけど、読んでるうちに抜けられなくなる世界』
本当にそうですね~
私は、最初はイマイチ気分の悪い話だと思ったのですが、気がついたら夢中になって一気読みしちゃいました。
私は鯨のキャラが興味深かったです。
彼のみる幻想にこちらまで惑わされそうでした。
伊坂さんの作品は、変な魔力がありますね(笑)とことん入り込めなくても、その世界観に触れてみたくなります。

投稿 由香 | 2008年5月21日 (水) 09時43分

由香さん、コメントどうもです。

言葉では言い表せない不思議な魅力がありますね、悲惨な話のはずなのに独特の雰囲気で読まされているような気がします。
自殺させ屋とか、押し屋とか、読んでいると本当にいそうな気がしてきます。
幻想は罪の意識なんでしょうか?
その時だけ能力が失われるという設定も面白かったです。

投稿 くまんちゅう | 2008年5月21日 (水) 12時09分

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