田中啓文 著 「蠅の王」感想
神と悪魔の戦いを描いたホラー「蠅の王」を読みました。
最初に刊行された時の題名がベルゼブブだったそうですが、当然蠅の王といえばそれしか思い浮かびません、魔王ルシファー或いはサタンに次ぐ地位の悪魔の大物です。
英語読みでではバルサザール、コンスタンティンにも登場してました、ボウリング場の裏で大量の蠅が出てきた場面を思い浮かべる人もいるかと思います。
この作品の興味深い点は、蠅の王という視点から、昆虫をテーマにしています、昆虫=人間の敵、種の多様性でも数の多さでも他の種族を遥かに上回る昆虫を地球の支配者にふさわしい存在として扱っている事です。
ヨハネの黙示録の登場する神と悪魔の最終決戦アルマゲドン、悪魔崇拝や隠れキリシタンなど、知的好奇心をくすぐるキーワードが登場します。黙示録の解釈が成る程!とうならせる物がありましたです。
しかし、物語の内容はホラーの王道とはいえ、虫だらけで気持ち悪い、大量に人が犠牲になる表現もかなりグロいです、赤子から幼稚園児から何から容赦無しです、そしてエロ表現もてんこ盛りです、主人公がこんなにエロい作品は他に知りません。
それらを踏まえて耐えられる人には恐ろしくも哀しい物語、エログロ描写にグラグラしながらも読み進むうちに続きが気になって止まらなくなりました。
ただエピローグはちょっとトーンダウンしちゃいました、これはあえて言わせてもらえば不要だったかなと思いました。
★★★★-
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コメント
こんにちは~
今日ちょうどウィリアム・ゴールディングの「蝿の王」を動画サイトで見たばかりだったので驚きました。
原作の小説も読んでいる途中なのですが、田中啓文さんの作品とどんな関連があるのか興味を持ちました。
投稿 よよ。 | 2008年5月 3日 (土) 01時30分
よよさん、コメントどうもです。
映画の「蠅の王」とは別物かと思いますが、そういえば 見てないので語れません
原作もお読みなんですね、感想聞きたいです。
やっぱり蠅の王はイコール”ベルゼブブ”なんでしょうか?
投稿 くまんちゅう | 2008年5月 3日 (土) 13時23分