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2008年10月 9日 (木)

「宮廷画家ゴヤは見た(GOYA'S GHOSTS)」映画感想

Goya 邦題がもうちょっと何とかならなかったのかと、話題の「宮廷画家ゴヤは見た(GOYA'S GHOSTS)」を見てきました。原題はゴヤの亡霊とでもいう意味でしょうか、それでも良かったような気がします。
いや、確かに混乱期のスペインを”ゴヤの目から見た”形で描いているので間違いじゃないんですけど、
覗き見してるような印象が(家政婦じゃないんだから)・・・・

製作ソウル・ゼインツ、監督ミロス・フォアマン と言えばアマデウスのコンビですので興味深々で見てきました。

ノーカントリーで冷酷無比な殺し屋を演じたハビエル・バルデムがやはり冷酷な印象の異端審問官の神父を演じています。
異端審問に掛けられるのはスターウォーズシリーズでパドメを演じたナタリー・ポートマン、そう言えばEP1でアナキン少年に「天使なの?」とか言われてましたが、今回も天使のモデルになったという程の女性役です。

公式サイト:http://goya-mita.com/

ストーリー「18世紀末スペイン、ゴヤ(ステラン・スカルスガルド)は国王カルロス4世(ラン ディ・クエイド)の宮廷画家に任命される一方、権力や社会を批判する絵画も描いていた。ある日、彼のミューズであるイネス(ナタリー・ポートマン)が、ロ レンソ神父(ハビエル・バルデム)が指揮する異端審問所にとらわれてしまう。そして彼女を救おうとしたゴヤが見たものとは……。」

さて映画ですが、18世紀のスペイン、まだ異端審問なんて悪しき風習が残ってたんですね、この辺が個人的にキリスト教を好きになれない原因なんですが、自由、平等、博愛をスローガンにしたフランス革命軍がスペインを開放するために攻めてきます。
これも実情は占領軍と変わらない、結局苦しむのはいつの時代も庶民という現実が悲しいです。

大体、神の愛と許しを説いたキリスト教で、拷問で得た告白が証拠だとか、神を信じれば拷問にも耐えられるとか言う理論がまかり通るってのが異常としか言いようがないです、いかに当時の教会が腐っていてかが伺えますね。拷問には誰も耐えられる物じゃ無い、と高名なスパイも言ってたのを思い出しました。
教会に反発して別の会派が生まれるのも頷けます。

ゴヤは当初宮廷画家として国王一家の肖像を描いていますが、写実が正確すぎて美しくは描いていないです、皮肉を込めていたとか風刺が隠されいたとか、未だに議論が盛んですね。
そういえばステイなんかにも出てきてたようなきがしました。

異端審問をしていたロ レンソ神父(ハビエル・バルデム)は有る事件をきっかけに逃亡してカトリックからプロテスタントに改宗してしまいます、その辺の変わりようが冷酷な人間から普通の人間になっていく、ノーカントリーとは違った演技を見せてくれました。
やっぱり見た目不気味だったけど、上手いですね。
ナタリー・ポートマンも美しい少女が拷問と投獄で、見も心もボロボロになって行く様子を凄まじいメイクと表情で鬼気迫るものがありました。そしてもう一つの演技も見逃せません。
今まで見てきたお嬢様、お姫様だけじゃない一面を拝見させてもらいました。

この激動の時代の悲惨さと共に、教会や王室や革命の欺瞞を見せられた映画でした。
歴史物も好きなので中々興味深く拝見させていただきました。

晩年には暗めの悲惨なテーマの画を沢山描いているそうですが、彼自身の体験がそうさせたんでしょうか?その辺を上手く映画として仕上げていると思います。

ゴヤが描いた戦争の悲惨な絵、や宗教画などを使ったエンディングが余韻を持たせてくれました。

★★★★

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コメント

こんにちは~TB、ありがとうございました。

>いかに当時の教会が腐っていてかが伺えますね。

金はしっかりと頂くし…(怒)
こんな不条理な事は、いつも腹立たしく感じますね。

ナタリー「Vフォー」では坊主になるし、今回の変貌も驚きました。
彼女はチャレンジャーだな~
「ブーリン家」も楽しみです♪

投稿: オリーブリー | 2008年10月11日 (土) 11時47分

オリーブリー さん、コメントどうもです

中世のキリスト教会は本当に酷いですね、
キリスト教徒じゃないってだけで火炙りなんて酷すぎです。
どこの宗教も権力もつと腐ってしまうんですかね・・
今回のナタリーさんは凄かったですね、ハビエルさんに負けてませんでした。

投稿: くまんちゅう | 2008年10月11日 (土) 22時21分

くまんちゅうさんこんばんはー♪

わたしこれは意外と邦題好きです^^
宮廷画家ってついてるからいいかなって。
キャストが良かったのもあるし、さすがフォアマン監督、音楽も良かったですネー☆

投稿: mig | 2008年10月12日 (日) 00時11分

migさん、コメントどうもです

この邦題好きですか?
まあ内容に合っていると言えば合ってましたね。
キャストが良かったですね、皆さん上手かったです。
音楽も中正の雰囲気も良かったです。

投稿: くまんちゅう | 2008年10月12日 (日) 01時36分

あっ、TBは今回OKです!嬉しい!

邦題...日本だと『家政婦は見た』を連想しちゃいますよね(笑)
ナタリーの役者根性も凄いし、ハビエルの存在感も凄いですね。
ゴヤの絵といい、興味深い時代でした。

投稿: あん | 2008年10月12日 (日) 14時58分

あんさん、コメントどうもです

どうも家政婦のイメージがありすぎるんでしょうか?
ナントカが見たっていうと違和感を感じてしまいます。
ナタリーの汚れ役は余り見たこと無かったので凄かったです、
Vでもあそこまで汚れてませんでしたし
ハビエルは今回感情のある人でしたが、
流石の演技で不気味でしたね
ほんと存在感は抜群です

投稿: くまんちゅう | 2008年10月12日 (日) 15時26分

こんばんは^^
歴史もの(特に中世)が好きなのと
大好きなアマデウスの監督、そして
キャストもいいので観に行きました^^

ハビエルは上手いですよね。でも、見た目
不気味で(^^ゞ特に前半はオカッパ頭風で(笑)
ノーカントリー思い出してしまって
怖かったです(^_^;)

ナタリーの三役も素晴らしかったです!
ゴヤの絵のあふれたエンディングも
余韻を持たせてくれましたよね(^_-)-☆

投稿: ひろちゃん | 2008年10月12日 (日) 22時40分

ひろちゃんコメントどうもです

歴史好きには興味深い映画でしたね
中世の雰囲気も上手く出てましたし
アマデウスと同じ時代なのも良かったです
精神病院は同じ感じでしたね
ハビエルさんは最初ノーカントリー風の
冷酷なキャラかと思ってたら、
吊るされてから人間味が出てました
ナタリーさんは汚れ役も見事にやってくれました
今までで一番凄かったです

投稿: くまんちゅう | 2008年10月12日 (日) 23時57分

バルデムの悪役神父は、こりゃまた不気味でしたね。
ナタリーさんの拷問シーンは、ホント痛そう・・・
今年は彼女の作品を色々見てますが、
天使・汚れ・娼婦・・・と、幅の広い演技を見せた本作は、なかなか見ごたえがありましたね。

投稿: ひらりん | 2008年10月13日 (月) 03時04分

こんにちわ、またもや更新をサボってしまい、、、♭
お久しぶりです!

ゴヤの絵画、今まで単に怖いという見方をしていたのですが、
その背景を本作で知ったので、
あらためてそこに描かれている意味を
観てみたいなと思いました。
エンディングは、余韻が残りましたね。
なんともいえない気持ちでした。

投稿: michi | 2008年10月13日 (月) 12時11分

ひらりんさん、コメントどうもです

バルデムさんは相変わらずの不気味な演技を炭層いたしました。
それよりもナタリーさんの演技にビックリでした
>天使・汚れ・娼婦・・・
こんな凄い変化は始めて見ました!
凄かったですねぇ

投稿: くまんちゅう | 2008年10月13日 (月) 15時10分

michi さん、コメントどうもです
お久しぶりですね、沢山TBも感謝です

ゴヤの絵も不思議な雰囲気が有るな、、
程度の感想しか無かったですが
こんな背景があるとは知りませんでした
映画の後に画集とか見たくなりました
絵を使ったエンディング上手かったです
最後まで目が離せませんでしたね

投稿: くまんちゅう | 2008年10月13日 (月) 15時14分

本当ナタリーはお嬢様、お姫様だけじゃなく
なってきてますものね~。
「ブーリン家の姉妹」も試写会で観たのですが、
本作とはまた違った顔も見せてくれていて
演技の幅がどんどん広がってますよね~。

投稿: miyu | 2008年10月13日 (月) 17時44分

miyuさん、コメントどうもです

ナタリーさんはお姫様のイメージでしたから
今回はビックリでした、
ほぼ3役という感じで幅広がってましたね
「ブーリン家の姉妹」は好きなタイプの映画じゃないんですが、迷っちゃいますね、
ナタリー目当ても有りかな?

投稿: くまんちゅう | 2008年10月13日 (月) 18時03分

くまんちゅうさん
今晩は★☆
この作品を観て、思い出して頂きありがとうございます!やはりあの制作シーンが気になりました。当時は油と顔料を混ぜてインクを作っていたようです。ただ薬品などがあったのか?どうか定かではありません。どうしていたのか気になります(笑)色々気になるところです。
多分、フランスもスペインもこの時代のことは
あまり触れたくないのでしょうね。

投稿: mezzotint | 2008年10月27日 (月) 23時52分

mezzotintさん、コメントどうもです

いつごろから銅板画が作られていたのか、興味あるところですね。
版画と言うのは沢山刷れるのでやはり庶民向けの内容だったんでしょうね。
木版に比べても作りやすかったのかな?
気にし始めるとキリがなくなりそうです。

スペイン、フランスはこの頃大変な時代だったんでしょうが、時代背景も興味深く見させていただきました。

投稿: くまんちゅう | 2008年10月28日 (火) 19時58分

こんにちわ。
歴史ものと絵画が好きなので、興味深い映画でした。
やっぱり宗教は救いがたいものです。

バルデムの神父も良かったですが、ナタリーの2役…というかほとんど3役も凄かったです。
あと、劇中にもゴヤの有名な絵を思わせるようなシーンもあり、知っていればいろいろ楽しめそうな映画でした。

投稿: きーさく | 2008年10月30日 (木) 23時52分

きーさくさん、コメントどうもです

そうそう、歴史好きには興味深い作品でした
>やっぱり宗教は救いがたいものです。
人々を救済しなくちゃいけないのが宗教なのにね・・・
ナタリーさん、3役という感じで見応えありました、凄かったですね
ゴヤの絵ってちゃんと見てなかったんですが、映画の後本屋で画集なんかをながめてしまいました

投稿: くまんちゅう | 2008年10月31日 (金) 00時17分

くまんちゅうさん、こんにちは~♪
今頃コチラで上映されましたcoldsweats01
ブーリン家でもナタリーの演技には感嘆しましたが、異端審問所で15年間過ごしたイネスにもビックリしました。一瞬言葉を失うほどの変貌で、、、並々ならぬ女優魂ですよね~
映画は見応えがありました。でも正直よく分からなかったところも、、、分からないなりにもずっと印象に残りそうな作品ですが。こういう歴史の負の部分が描かれた映画って面白いですよね!

投稿: 由香 | 2008年11月23日 (日) 11時21分

由香さん、コメントどうもです

ナタリーさんの変貌は凄かったですね~
鬼気迫るとはこの事でしょうか?
歴史的背景は判り難い所も有りましたが、なんとなく理解したつもりになってます。
カトリックからプロテスタントに鞍替えして、でもフランス側にいたからイギリスに追われてるって認識です。
この辺は複雑ですね、ヨーロッパの歴史も大変そうです。

投稿: くまんちゅう | 2008年11月23日 (日) 20時29分

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