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2008年11月 7日 (金)

「ベルリン・フィルと子どもたち(RHYTHM IS IT !)」映画感想

Berlinno帝国オーケストラ「ベルリン・フィル 最高のハーモニーを求めて」の公開に合わせてユーロスペースさんが2週間限定のアンコール上映していた作品、同じベルリン・フィルを題材にしたエンリケ・サンチェス・ランチ監督作品の「ベルリン・フィルと子どもたち(RHYTHM IS IT !)」を見てきました。
帝国オーケストラの半券見せると1000円で見られるし、シャーロットさんもオススメと言ってたので終わらないうちに見に行きました。

公式サイト

「“子供たちに、もっと音楽の素晴らしさを感じてもらいたい”それはサー・サイモン・ラトルの呼び掛けから始まった。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を率いるラトルは新たに「教育プロジェクト」を発足し、その一環で子供たちがバレエ曲を踊る「ダンス・プロジェクト」を始動。
出 身国の異なる250名の子供たちが6週間に及ぶ猛練習を経てベルリン・アリーナの本番に挑んだ。それまでクラシックに縁がなく練習に身の入らなかった彼ら が、振付師ロイストン・マルドゥームの熱い指導のもと20世紀を代表するバレエ≪春の祭典≫の強力なリズムと一体になり、舞台の上で今まで探せなかった 「自分」を見つけて行く――!」

邦題は「ベルリン・フィルと子どもたち」でしたが、最初子供たちは楽団とは別の場所で、「春の祭典」公演に向けてダンスを学びます。
平行してサー・ラトルによるベルリン・フィルの同曲のリハーサル風景が映し出されます。

そのなかで、ダンス振付師、ラトル氏、そして子供達のインタビューを挟んで、それぞれがどういう思いでこのプロジェクトに参加しているかを語っていきます。

バレエを踊るのはドイツ在住の人種も国籍も様々な、下層階級の人たちです。
全てダンスをしたことの無い素人で、8歳から20歳という、難しい年頃の彼らは、ダンスへの戸惑いを見せ、中々やる気が出ないように見えます。
単純に友達と参加してみただけ、とか人数あわせに引っ張り出された、とか色々で、指導役の振付師の指示に従ってくれません。

それでも彼らの為を思い、可能性を信じて辛抱強く、粘り強く、我慢して諭していく、ロイストン・マルドゥーム振付師の姿が印象的でした。
一つのポーズをさせただけで、その人物の気持ちを読み取ったり、決して叱り付けることなく、個人の能力ややる気に合わせて指導するやり方が好感できます。

2つのユニット、ダンスをする子供達と、リハーサルをする楽団の顔合わせの場面で初めてこの教育プロジェクトの真の姿、「ベルリン・フィルと子どもたち」の物語が完結に向けて動き出します。

ラトルさんの指示をすぐさま反映させて演奏するオケのメンバーの技量も素晴らしい、これぞ一流のプロという感じでした、それを見ていた子供達の表情も驚きが有り、彼らにも感じるところが有ったのではないかと思います。
その後の彼らの取り組みに変化があったように見えました。

「音楽やバレエといった芸術は決してお金持ちの老人のための物ではない」というラトル氏の言葉が心地よく沁みていきます。

ストラヴィンス キーの≪春の祭典≫と言う曲はクラシックとしては難解で、今までそんなに好きな曲でもなかったのですが、リハーサルの風景で語られる曲の本質を聞き、ダンスと共に聴く事でやっと理解できた気がします。

最初はバラバラで自信の無かった子供たちが最後には素晴らしいパフォーマンスを見せるまでに成長していく姿や、公演を成功させた後の笑顔が眩しい、素晴らしい映画でした。
個人的にはボルシアドルトムントのユニフォームを着た少年がお気に入りでした。

音楽系のドキュメンタリーはやっぱり見ていて楽しいし、いい物が多い気がします、これは正しく≪春の祭典≫の様に地下から湧き上がるように心に響いてきた作品でした。
最近は下手なハリウッド大作や泣かせの邦画よりドキュメンタリーの方が好きになってきました。真実の重さが素直に感動させてくれるのかもしれません。

「音楽には、もっと可能性がある。意味を持ち、人々の役に立てる。その1つとして、音楽にできるのは人々を分断するのではなく、1つにすることなんだ」――サー・サイモン・ラトル

★★★★+

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コメント

こんにちは。
気に入ってもらえてうれしいですー。
すすめておきながら、私、実は劇場鑑賞できなかったんですよ;w
アンコール上映には行きたいところですが・・・どうなることやら;

音楽の力は私達が生きていく上でどれだけ必要か、舞踊で自己表現できる喜びがどれだけ大切か、そんな事を改めて気付かされます。
ラトルの音楽とBPOの音楽は魔法ですねー。
ますます演奏会が楽しみになってきましたです。映画もさっさと見に行かねば;
一応私も本作の記事を書いていたので、TBを送ったのですが、反映されない?かもなので、リンクはっていきますねー。

http://blog.goo.ne.jp/charlotte26/e/75cce2c084525c41f193e666442f3ab4

投稿: シャーロット | 2008年11月 8日 (土) 09時32分

シャーロットさん、コメントどうもです

アンコール上映は今週一杯見たいですので、気をつけてくださいね
お忙しそうなので心配ですが・・
芸術は空気や水と同じくらい重要だって
話も頷きながら見てました。
頑張った子供達の最後の晴れがましい表情はよかったですね
BPOはやっぱり素晴らしいです
生で見られるなんて羨ましいです

TBは届いてました
こちらも感謝です

投稿: くまんちゅう | 2008年11月 8日 (土) 15時48分

テレビ放映で見て、とても感動しました。
生でオーケストラの演奏を聴いて、表情が大きく変わった子供達が印象的でした。
クラシックに限らず、CDと生では全然違いますよね。空気の振動が感じられます。

投稿: saegreen | 2008年11月10日 (月) 11時31分

saegreenさん、コメントどうもです

かなり善い映画で感動でした
もうドキュメンタリー中心で行こうかな?
と思うくらいいい作品多いですね
プロ中のプロですから演奏聴いたら痺れますね
指示されてすぐ対応できる姿が印象的です
劇場で見られて良かったです
地下から湧き上がる春の祭典!
この曲好きになりましたよ(単純)

投稿: くまんちゅう | 2008年11月10日 (月) 21時41分

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» ベルリンフィルと子供たち CS放送にて [シャーロットの涙]
ベルリン・フィルの指揮者兼芸術監督に就任したサー・サイモン・ラトルは、さまざまな境遇の子供たちがバレエを踊る教育プロジェクトを新たに発足。クラシックに縁がなく練習に身が入らなかった彼らが、振付師ロイストン・マルドゥームの熱い指導のもとバレエ「春の祭典」に挑む。 (シネマトゥデイ) CSでせっせと録画したのはいいけれど、あまり見られていない状況。 でもこの作品は撮りながら見ることが出来たので、比較的他の作品よりも早く見られた。・・・というよりこれは劇場鑑賞するべきだった。涙 色んなコンプレック... [続きを読む]

受信: 2008年11月 8日 (土) 09時25分

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