井沢元彦 「逆説の日本史〈6〉中世神風編」感想
今回は鎌倉時代から後醍醐天皇の倒幕辺りまでです。
サブタイトルは「鎌倉仏教と元寇の謎」です。
鎌倉時代に多様化した仏教の話とか、元寇のいきさつとか、倒幕の流れとか。
色々興味深い話がでてきます。
内容紹介
危機管理能力欠如という現在日本の病理を掘り起こす
「神国」ニッポンは元寇勝利の“奇蹟”により何を失ったのか?! 鎌倉幕府滅亡の背景を掘り起こしながら、責任の所在が曖昧で、危機管理能力が欠落してい
るという現代日本の病巣の淵源を明らかにする。カミカゼという天祐による勝利信仰が後世の危機管理意識の脆弱さを生んだ、という著者の指摘は昨今の有事論
争をまつまでもなく現代日本を生きる者にとって非常に示唆的な警世の書である。
鎌倉時代に登場した仏教の新しい宗派、その違いとか布教活動とか詳しく判りやすく解説してくれています。
そのことを理解する為に、最澄が開いた比叡山がどんな物を教えているのかとか、空海@高野山との違いとか、今まで知らないけど誰に聞けばいいのか判らなかった仏教宗派の話を理解させてくれました。
さて元寇は攻めてきた側、案内させられた側、攻められた側と、それぞれの事情や思惑を踏まえて、いったい何が起こってたのかを解説してくれています。
この、いわゆる神風によって勝利したことが後々日本の歴史に響いてくるんですね、妙な自信を付けちゃった原因がこんな昔の歴史に隠れてたなんて、深いです。
最後は後醍醐天皇の倒幕です。
元寇を打ち払った物の段々傾いてきた鎌倉幕府と、天皇親政を目論んでいた後醍醐天皇の行動がタイミングよくかみ合って大きな歴史の動きを生み出します。
その辺の詳しい状況を噛み砕いて説明してくれまして、実に判りやすいです。
いつもの怨霊信仰説や、言霊もちゃんと絡めて、説得力有る日本史の解説でした
★★★★
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