宮城谷昌光

2009年12月11日 (金)

宮城谷昌光 著「楽毅」感想

楽毅〈1〉 (新潮文庫)
楽毅〈1〉 (新潮文庫)

宮城谷昌光さんの中国歴史小説、今回は戦国時代の名将、多分最高の将軍だと思われる「楽毅」の生涯を描いた作品です。

一説によれば諸葛孔明も尊敬する人物だったとか、いう話も聞いた気がします。

内容
「古代中国の戦国期、「戦国七雄」にも数えられぬ小国、中山国宰相の嫡子として生まれた楽毅は栄華を誇る大国・斉の都で己に問う。人が見事に生きるとは、ど ういうことかと。諸子百家の気風に魅せられ、斉の都に学んだ青年を祖国で待ち受けていたのは、国家存立を脅かす愚昧な君主による危うい舵取りと、隣国・趙 の執拗な侵略だった。才知と矜持をかけ、若き楽毅は祖国の救済を模索する。」

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2009年8月 8日 (土)

宮城谷昌光 「太公望」感想

太公望〈上〉 (文春文庫)
太公望〈上〉 (文春文庫) 太公望〈中〉 (文春文庫)太公望〈下〉 (文春文庫)

日本では「釣り好きな人」の代名詞として有名な名詞ですが、元は殷(商)王朝を倒した周の文王、武王の下で活躍した、人物です。
本名は呂尚という説も有りますが、遊牧民の羌族だったことから姓は羌であるということです。

同じ時代の話としては封神演義という小説があり、こちらは太公望自体が仙人だったとか、妖怪と戦いながら革命を成し遂げると言うファンタジー風のフィクションです。
日本でも漫画封神演義 (01) (ジャンプ・コミックス)やアニメ仙界伝 封神演義 DVD-BOXにもなっていますが、今作は歴史書から読み解いた人間太公望を主人公にした、いたって真面目な歴史小説です。

内容
「羌という遊牧の民の幼い集団が殺戮をのがれて生きのびた。年かさの少年は炎の中で、父と一族の復讐をちかう。商王を殺す―。それはこの時代、だれひとり思 念にさえうかばぬ企てであった。少年の名は「望」、のちに商王朝を廃滅にみちびいた男である。中国古代にあって不滅の光芒をはなつこの人物を描きだす歴史 叙事詩の傑作。」

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2009年7月12日 (日)

宮城谷昌光 「天空の舟―小説・伊尹伝(いいんでん)」感想

天空の舟―小説・伊尹伝〈上〉 (文春文庫)
天空の舟―小説・伊尹伝〈上〉 (文春文庫)天空の舟―小説・伊尹伝〈下〉 (文春文庫)
          天空の舟―小説・伊尹伝〈下〉 (文春文庫)

古代中国の名宰相「伊尹(いいん)」の生涯を描いた作品です。
夏王朝時代に生まれ、桑の木から生まれたという伝説を持つ人物。
夏王室の料理人となりながらも、王室の没落と戦乱に巻き込まれながら強かに生き、徳のある王による治世を望んで奔走する人物を描いた物語です。

内容
「商の湯王を輔け、夏王朝から商王朝への革命を成功にみちびいた稀代の名宰相伊尹の生涯と、古代中国の歴史の流れを生き生きと描いた長篇小説。桑の木のおか げで水死をまぬがれた〈奇蹟の孤児〉伊尹は、有しん氏の料理人となり、不思議な能力を発揮、夏王桀の挙兵で危殆に瀕した有しん氏を救うた め乾坤一擲の奇策を講じる。新田次郎文学賞受賞作。」

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2009年5月12日 (火)

宮城谷昌光 「奇貨居くべし」感想

奇貨居くべし―春風篇 (中公文庫) 奇貨居くべし―春風篇 (中公文庫)
宮城谷 昌光

奇貨居くべし (黄河篇) (中公文庫) 奇貨居くべし 天命篇 (中公文庫) 奇貨居くべし (飛翔篇) (中公文庫) 奇貨居くべし―火雲篇 (中公文庫) 

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宮城谷昌光先生の中国歴史人物小説、今回は「奇貨居くべし」です。
春秋戦国時代の混乱を終わらせ、統一国家建設の礎を築いた人物と言っていいでしょう。
秦の宰相、秦王政=後の始皇帝の仲父と呼ばれた「呂不韋」の壮絶な人生を綴った作品です(全5巻)

「奇貨居くべし」の「奇貨」とは始皇帝の父に当たる、当時太子が決まっていなかった秦国の王子で、他国に人質として暮らしていた子楚の事です。

物語は、商家に生まれた呂不韋が金の鉱脈を探す旅の話から始まります。

内容
「秦の始皇帝の父ともいわれる呂不韋。一商人から宰相にまでのぼりつめたその波瀾の生涯を描く。多くの食客を抱え、『呂氏春秋』を編んだということ以外、多 くの謎に包まれた呂不韋に、澄明な筆致で生命を与え、みごとな人物像を作り上げた、六年半に及ぶ大作。第一巻春風篇では、呂不韋の少年時代を描く。」

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2009年3月24日 (火)

宮城谷 昌光  著「子産」感想

子産〈上〉 (講談社文庫)
子産〈上〉 (講談社文庫)子産〈下〉 (講談社文庫)宮城谷 昌光 さんのシリーズ、今回は鄭の名宰相で孔子が尊敬していたという「子産」の話です。

時代は得意の春秋時代、その後期晏子華栄の丘と同じ頃です、晏子にも名前が出てきたかもしれない。
春秋時代に晋と楚の勢力が拡大して、中央に位置する鄭は小国として難しい立場にいます、この頃は君主よりも大臣に当たる卿が力を持ってきていて、暗愚な君主が暗殺されたり、大臣同士の私闘が多く、周王朝の求心力も無いに等しい状態だったようです。

内容
「信義なき世をいかに生きるか―春秋時代中期、小国鄭は晋と楚の二大国間で向背をくりかえし、民は疲弊し国は誇りを失いつつあった。戦乱の鄭であざやかな武 徳をしめす名将子国と、その嫡子で孔子に敬仰された最高の知識人子産。二代にわたる勇気と徳の生涯を謳いあげる歴史叙事詩」

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2009年2月13日 (金)

宮城谷 昌光 「沙中の回廊」感想

沙中の回廊〈上〉 (文春文庫) 宮城谷 昌光氏の中国歴史小説シリーズは「沙中の回廊」を読みました。
時代は春秋時代、晋の文公の時代、主人公は士会という人物です。

重耳介子推の時代の後、父親が文公以前から続けて晋に仕えており、冒頭には介子推の名前も登場します、この作品を読むことで、華栄の丘夏姫春秋の時代に繋がりました。

春秋の中期の流れがなんとなくわかってきました。

内容(「BOOK」データベースより) 中国・春秋時代の晋。没落寸前の家に生を受けた若者・士会は、並外れた兵略の才と知力で名君・重耳に見出され、混迷の乱世で名を挙げていく。生死を無意味にしないために人はなにをすべきか。勇気の本質とは―。苦難を乗り越え、宰相にまで上り詰めた天才兵法家のあざやかな生涯を格調高く描いた古代中国傑作歴史小説。

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2009年1月 8日 (木)

宮城谷 昌光「華栄の丘」感想

華栄の丘 (文春文庫)
華栄の丘 (文春文庫)
最近続けて読んでいますが、宮城谷 昌光先生の「華栄の丘」を読みました、時代は得意の春秋時代。宋の宰相「華元」が主人公です。

内容
争いを好まず、あえて負けを選ぶことで真の勝ちを得る―。乱世にあって自らの信念を曲げることなく、詐術とは無縁のままに生き抜いた小国・宋の名宰相、華 元。名君・文公を助け、ついには大国晋と楚の和睦を実現させた男の奇蹟の生涯を、さわやかに描く中国古代王朝譚。司馬遼太郎賞を受賞した名作。

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2008年12月22日 (月)

宮城谷 昌光 「香乱記」感想

香乱記〈1〉 (新潮文庫)
香乱記〈1〉 (新潮文庫)
宮城谷 昌光氏が、秦末から楚漢戦争を描いた作品です。
いわゆる「項羽と劉邦」の時代と言った方が馴染みがある人も多いかもしれません。
が、主人公はそのどちらでもありません。
今まであまり語られていない、第3の勢力、旧斉王朝の末裔、田氏の物語です。
主人公は田横(でんおう)です。

内容
悪逆苛烈な始皇帝の圧政下、天下第一の人相見である許負は、斉王の末裔、田氏三兄弟を観て、いずれも王となると予言。末弟の田横には、七星を捜しあてよと いう言葉を残す。秦の中央集権下では、王は存在しえない。始皇帝の身に何かが起こるのか。田横は、県令と郡監の罠を逃れ、始皇帝の太子・扶蘇より厚遇を得 るのだが…。楚漢戦争を新たな視点で描く歴史巨編、疾風怒涛の第一巻。

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2008年11月 8日 (土)

宮城谷 昌光 「晏子」感想

晏子〈第1巻〉 (新潮文庫)
晏子〈第1巻〉 (新潮文庫)宮城谷 昌光氏、中国歴史人物シリーズは斉の名宰相、晏子のお話です。

「あんこ」ではありません、「アンジー」でもありません、晏子と書いて「あんし」と読んでください。

斉の名宰相と言えば管仲が有名で、この時代に斉は中原の覇者となっています、それから50年後、晋との間に争いが起こり、更に世継争いで国内は荒れていくといった時代背景です。晋は名君、重耳こと文公の孫の時代になっていて、こちらも国内は一枚岩ではなくなりつつあります。

内容
「強国晋を中心に大小いくつもの国が乱立した古代中国春秋期。気儖な君公に奸佞驕慢な高官たちが群れ従う斉の政情下、ただ一人晏弱のみは廟中にあっては毅然 として礼を実践し、戦下においては稀代の智謀を揮った。緊迫する国際関係、宿敵晋との激突、血ぬられた政変…。度重なる苦境に晏弱はどう対処するのか。斉 の存亡の危機を救った晏子父子の波瀾の生涯を描く歴史巨編」

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2008年9月26日 (金)

宮城谷 昌光  著「孟嘗君」感想

孟嘗君〈1〉 (講談社文庫)
孟嘗君〈1〉 (講談社文庫)宮城谷 昌光氏のシリーズ、今回もどこかで名前は聞いたことが有るような気がするけど、どんな人物か良く知らなかった「孟嘗君」と呼ばれた人の話です。

氏が扱う人物の常として、不遇な出生や、若い頃苦労をしてやがて大成した人が主人公の物語です。

出版社/著者からの内容紹介
  中国戦国時代――壮大華麗な歴史ロマン
「斉の君主の子・田嬰(でんえい)の美妾青欄(せいらん)は、健やかな男児・田文(でんぶん)を出産した。しかし、5月5日生まれは不吉、殺すようにと田嬰 は命じる。必死の母青欄が秘かに逃がした赤子は、奇しき縁で好漢風洪(ふうこう)に育てられる。血風吹きすさぶ戦国時代、人として見事に生きた田文・孟嘗 君とその養父の、颯爽たる人生の幕開け。(全5巻)」

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