読んでしまいました、水木センセイの自伝完全版、なにが完全なのかというと、今まで「昭和史」とか「のんのんばあ」とかで少しづつ書いてきた事柄と重なるからでしょうか。
生まれてから、最近までを、戦前、戦中、戦後の3編に分けて書かれています。センセイは先の大戦で南方へ赴き、生還した数少ない証人の一人でもありますので、戦争や当時の軍の実態を生々しく語ってくれています。 しかし、そこはセンセイの事、普通の体験記ではなく、当然妖怪とかいろいろ出てくるわけです。
完全版 水木しげる伝〈上〉戦前編
誕生から、子供時代、のんのんばあとの出会い、妖怪話を聞かされたり、寺の絵を見て感化されたり、漫画家水木しげるの下地となる時代、ガキ大将を経て、軍隊に召集され、南方へ出征するまでを描いています。
子供のころから感受性が豊かで、いたってのんきな性格、その反面、負けず嫌いなところも有るといった不思議な少年だったような印象です。
マンガ水木しげる伝―完全版 (中)
この巻は南方で戦った時代、のんきな性格のせいでいつも上官や古参兵に殴られている状況が書かれています、ねずみ男のビンタはこの時の体験が元であるということらしいです。しかしセンセイはマラリアにかかったり、腕を失ったりしながらもへこたれません、妖怪が守ってくれたのでしょうか、やがて原住民と知り合いになり、家族として迎えられる程に親密になって行きます、ところがそんな頃戦争が終結、帰国することなります、センセイは彼らとの再会を約束して本土への生還を成し遂げます。
マンガ水木しげる伝―完全版 (下)

帰国を果たしたものの、敗戦後の混乱、貧困、食料不足。美術学校へ通ったり無茶な商売を始めたりと、あちこち彷徨い歩きますが、やがて紙芝居の絵描きを経て、(天職と言うべき)漫画家と言う職業へ出会います。当時貸し本の時代、漫画家も出版社も貧乏でした、その後「金魂が飛んできた」頃から雑誌の連載が始まり、今度はとことん忙しい日々が始まります。自分は多分、この頃からセンセイの作品を目にするようになったのかと思います(年バレしてしまいますが)
センセイは結婚もして子供にも恵まれますが、南方への想いとどまらず、家族移住計画は頓挫するものの、南方への旅行を敢行して旧友との再会を果たします。
その後も精力は衰えず、トンガ、オーストラリア、台湾など、妖怪、伝説を求めて飛び回ります。
とまあ、これが現代の大妖怪、水木しげるセンセイの自伝の紹介ですが、これ程の波乱万丈の人生を、これだけオモチロイ自伝として書いた人はいまだかつて存在しなかったのではないでしょうか。
では改めまして、、、
妖怪万歳!! けけけけけけけ、、、
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