ドキュメンタリー

2008年6月29日 (日)

「バグズ・ワールド(LA CITADELLE ASSIEGEE)」映画感想

Mo5939 虫達の世界を捕らえたドキュメンタリードラマ「バグズ・ワールド」(原題:LA CITADELLE ASSIEGEE/英題:THE BESIEGED FORTRESS)を見てきました。

昆虫を題材にして地球環境の問題に迫るアースみたいな作品かと思ってましたが、全然違う話でした。

ドキュメンタリーと言うより昆虫出演の戦争ドラマでした。
「アリ帝国大戦」という題名にすればよかったんじゃないかなと思うほどの内容です。

http://www.bagusworld.com/(公式サイト)

ストーリー「サバンナの奥地に点在する巨大なオオキノコシロアリの巣。そこでは一匹の女王アリを中心に、数百万匹のアリたちが秩序正しく生息していた。だが、その巣を食い尽くそうとする、凶暴なサスライアリの大群が迫っていた。」

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2008年6月21日 (土)

「1000の言葉よりも-報道写真家 ジブ・コーレン(MORE THAN 1000 WORDS)」映画感想

Mo6142_f1先週より公開していましたが、予算と時間の都合で先送りになってしまいました「1000の言葉よりも-報道写真家 ジブ・コーレン」(MORE THAN 1000 WORDS  06年イスラエル製作。)を見てきました。

イスラエル人報道カメラマン、ジブ・コーレンに密着したドキュメンタリーです。

1995年、自爆テロによるバス爆破の惨状をとらえた衝撃的な写真が世界中に 報道され、TIME誌の表紙を飾って一躍世界的な名声を確立した人です。

公式サイト:http://www.uplink.co.jp/1000words/


ストーリー「イスラエル人としてイスラエル・パレスチナ問題を撮影する報道写真家のジ ブ・コーレン。ヨルダン川西岸地区を精力的に撮影し、負傷したアラブ人イスラエル兵への長期取材によってイスラエル軍の知られざる事実を世界に発信するジ ブの撮影現場に同行。家族や友人の証言とともに、本人の口から報道写真家としての使命が語られる。」

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2008年5月31日 (土)

「オーケストラの向こう側 フィラデルフィア管弦楽団の秘密(Music From The Inside Out)」映画感想

Mo5911_f1 最近クラシック系の映画やドラマを多く見てますが、音楽を奏でるオーケストラのメンバーに光を当てたドキュメンタリー「オーケストラの向こう側 フィラデルフィア管弦楽団の秘密」(原題:Music From The Inside Out 2004年/アメリカ)を見てきました。

先週行った時にはイベントが有ったらしく「立ち見になります」と言われ断念。朝10時と夜9時しか上映してない、もっと普通に見られる時間に上映して欲しいです、ココしかやってないですし、お願いしますよ。

http://www.cetera.co.jp/library/orchestra.html(公式サイト)

ストーリー「1900年に創立された、名門オーケストラのフィラデルフィア管弦楽団に所属する105人の演奏家たち。プロの演奏家として音楽に情熱をささげて生きる彼らにも、それぞれに悲喜こもごもの人生があった。」

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2008年3月27日 (木)

芳野 満彦 著「山靴の音」感想

新編 山靴の音 (中公文庫BIBLIO)
新編 山靴の音 (中公文庫BIBLIO) 久々に山岳関係の紹介です。新田次郎の小説「栄光の岸壁」のモデルとなった人物が、自らの半生を語った、自伝、というよりは随筆集のようなものです。

少年の頃、無謀な計画で山仲間の友人と自分の両足の前3分の1を失ってしまいます。
それでも山を諦め切れなかった彼は極端に小さな靴と、痛みに耐えながら、やがては世界3大北壁の一つマッターホルン北壁を日本人として初の登攀を果たします。

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2008年2月21日 (木)

ジョン・クラカワー著「エヴェレストより高い山」感想

空へ エヴェレストの悲劇はなぜ起きたかの著者で山岳ジャーナリストのジョン・クラカワー氏のエッセイ集。「エヴェレストより高い山 登山を巡る12の話」の感想です。

副題の通り12のエッセイが綴られています。
自身の体験や伝説のクライマー、K2の標高問題など、多岐に渡っています

エヴェレストより高い山―登山をめぐる12の話
(「クライマーのほとんどは本当に気が狂っているわけではなく、ただ、人間の条件における特別悪性の緊張感という病に冒されているだけなのだ」(著者覚え書きより)。単独初登攀した「デヴィルズ・サム」での著者自身の体験をはじめ、山男の悲喜こもごもを生き生きと描いた12のエッセイ、文庫オリジナル。 )紹介文より

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2008年2月19日 (火)

町山智浩 著「USAカニバケツ」感想

USAカニバケツ
USAカニバケツ バカ映画ファンのカリスマ、こと映画評論家「町山智浩」(アメリカ在住)のエッセイ!?を読みました。

底抜け合衆国―アメリカが最もバカだった4年間に続く作品。チャンスの国アメリカ、アメリカンドリームの幻想を打ち砕く、身もふたも無いエッセイ。

アメリカの底辺でもがく人々と映画やスポーツ、TV番組の裏側、ゴシップネタまでアメリカ在住の日本人から見た真実を綴っています。

パリスも出てくるよsmile

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2008年1月22日 (火)

ジョン・クラカワー著「空へ エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか(INTO THIN AIR )」感想

空へ―エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか
空へ―エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか

近年登山技術向上や、装備の進歩等もあり、以前よりはチャレンジしやすくなったエヴェレスト登山。そこに顧客をガイドして登る、いわゆる商業登山隊というものが現われていました。

その実態を調査する為に登山雑誌からルポライターとして派遣された山岳ジャーナリスト、ジョン・クラカワー氏が見たものは、エヴェレスト史上最大の遭難者を出した悲劇的結末でした。

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2008年1月16日 (水)

植村直己 著「青春を山に賭けて」感想

青春を山に賭けて (文春文庫 う 1-1) ★★★★+
山岳関連紹介はノンフィクションが続きますが、今回は登山家というより、日本人として世界的冒険家として超有名な、植村直己さんの自伝的作品です。

明治大学山岳部に入ってから山の魅力に取り付かれ、卒業後は単独でアメリカやアフリカに渡ったりして実力を磨き、世界初のファイブサミッター=五大陸最高峰登頂者となります。

その後はこちらも世界初の単独北極点到達を成し遂げ、冬のマッキンリーで消息を絶つという壮絶な生涯を送ります。

その中での北極探検以前を本人の回想で綴った作品です。

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2008年1月12日 (土)

「アース earth 」映画感想

Mo5599 エコバッッグ目当てで前売り券を買ってあった、ドキュメンタリー映画「アース earth 」を早速見てきましたです。

不都合な真実」とか「ディープ・ブルー」とか環境系のドキュメンタリーは結構興味有りで、見てますね。

ストーリー「冬眠から目覚めたホッキョクグマの家族、水と食料を求めて砂漠をさまようアフリカゾウの群れ、6000kmの大移動を行なうザトウクジラの親子。厳しい自然の中に生きる彼らの行動を、壮麗かつ雄大な景色とともに映し出す。冬眠から目覚めたホッキョクグマの家族、水と食料を求めて砂漠をさまようアフリカゾウの群れ、6000kmの大移動を行なうザトウクジラの親子。厳しい自然の中に生きる彼らの行動を、壮麗かつ雄大な景色とともに映し出す。」

 http://earth.gyao.jp(公式サイト)

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2008年1月 5日 (土)

佐瀬稔 著「狼は帰らず―アルピニスト・森田勝の生と死」感想

狼は帰らず―アルピニスト・森田勝の生と死 (中公文庫)
狼は帰らず―アルピニスト・森田勝の生と死 (中公文庫) ★★★★

前回の続きで「神々の山嶺」の羽生のモデルになった孤高の登山家、森田勝を描いたノンフィクション。
ひたすら山を愛し、山に挑み、戦い続けた壮絶な人生を描いた名著。

内容(アマゾンより抜粋)「“狼”と呼ばれ、20年間攀じ登ることしか考えていなかった孤高のクライマー森田勝。谷川岳、アイガー、K2と、なにかに復讐するかのように、森田は死と隣り合わせの岩壁に挑み続けた。登山界になじまず、一匹狼として名を馳せた男がたどった修羅の生涯を、迫真の筆に描く山岳ノンフィクション」

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2007年12月30日 (日)

「暗殺・リトビネンコ事件(REBELLION THE LITVINENKO CASE )」映画感想

Mo5596_f1 実在のロシア諜報局の下士官で、ロシア政府や諜報局のあまりの腐敗ぶりに「叛乱(Ribellion)」を企て、その後英国へ亡命、ロンドンで何者かに毒(なんと放射性物質)を盛られて無くなった人物のドキュメンタリーです。

監督はロシアのジャーナリスト、アンドレイ・ネクラーソフ。

彼が暗殺される以前から、ロシア政府の腐敗を追い続け、リトビネンコや他にもやはり暗殺されたジャーナリストから集めたインタビューをこの映画で発表したという形です。

チェチェン紛争の引き金になったテロ事件や劇場立てこもり事件を、政府関与の疑いがあると告発した内容まで出てきています。

http://litvinenko-case.com/(公式サイト)

ストーリー「英国に亡命中だった元ロシア諜報員リトビネンコが、放射性物質を盛られて死亡。プーチン政権についての取材を生前の彼に敢行した映像作家アンドレイ・ネクラーソフだが、彼の部屋も何者かに荒らされていた。」 

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2007年12月28日 (金)

サイモン・シン著「フェルマーの最終定理」感想

フェルマーの最終定理 (新潮文庫) ★★★★★ オススメです!

数学界最大の謎とされていた「フェルマーの最終定理」この定理が350年ぶりに証明されたというのはニュースで知っていたような気がします。

それが誰の手によってどのように解かれたのかというのは何も知らなかったのです。

数学の話というと、やたら難しそうで付いていけないと思っていたのですが、これはそういう本ではなくて、この問題に取り組んだ人々の生涯をドラマティックに描き出しています。

内容「17世紀のある天才数学者が謎に満ちた言葉を書いたメモを残したまま無くなってしまった『私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、余白が狭すぎてここに記することはできない』350年に渡る数学者の運命を翻弄した難問に終止符を打つまでを描く、ノンフィクション」

表題の”最終定理”というのもいかにも謎めいていて実に魅惑的じゃないですか!?

そもそもその「最終定理」とはどんな定理なのかと、この言葉を聞いたことがあっても定理自体の内容を知っている人はどれだけいるのかというのも疑問です。
かく言う自分もこの本を読むまで知らなかったのです。
又、方程式を一つ書く毎に売り上げが半分になるといわれる本屋の常識を知ってか知らずか、この本に登場する数式は控えめです。

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2007年12月 2日 (日)

「マグナム・フォト 世界を変える写真家たち(MAGNUMPHOTOS)」映画感想

以前こちらの記事で紹介しました、マグナムの映画をみてきました。
アンリ・カルティエ=ブレッソン、ロバート・キャパらにより設立された、世界初にして最高の報道写真家集団、マグナムフォトの50年の歩み、現状、内幕を描いたドキュメンタリーフィルムを、60周年の今年初のロードショー公開になりました。

恵比寿写真美術館での限定公開で、映画の日にも関わらず通常料金で、あてが外れちゃったのですが、初日はオマケに卓上カレンダーが付いてたので差し引きゼロ、ちょっとお得だったかもしれません。

http://magnumphotos-movie.net/(公式サイト)

Index_04 

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2007年10月10日 (水)

「アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶」映画(DVD)感想

写真展の記事で紹介したブレッソンのドキュメンタリー映画

「アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶」(henri cartier-bresson the im-passioned eye) のDVDをレンタル屋で見つけたので早速借りて見ました。

マグナムフォトの創設者の一人で「決定的瞬間」という言葉を使った最初の人とも言われています。

アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶
アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶

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2007年8月31日 (金)

「シッコ SiCKO 」映画感想

アメリカの医療制度はビューキだ!

久々の、マイケル・ムーア監督の新作ドキュメンタリー映画「シッコ」(原題:SiCKO )を見てきました。ドキュメンタリー映画をエンタメ作品に負けないくらい面白く見せてくれた「ボウリング・フォー・コロンバイン」以来とりあえず見に行ってしまいます。

今回のテーマは「SiCKO=病気」日本語のイメージだとカタカナの”ビューキ”といったニュアンスらしい。アメリカ合衆国の医療制度をコテンパンにやっつける姿勢はいかにもムーア流でした。

http://sicko.gyao.jp/(公式サイト)
Mo5315_f1

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2007年7月27日 (金)

「ブラインドサイト~小さな登山者たち ~」映画感想

きららさんのブログで紹介されていた、チベットに住む盲目の子供達がヒマラヤの高峰へ挑む姿を描いたドキュメンタリー映画「ブラインドサイト~小さな登山者たち ~」(原題:blindsight )を見てきました。 

Mo5261_f1 盲目のアルピニストと言えば、少し前にエリック・ヴァイエンマイヤーと言う人が全盲で始めてエベレスト登頂に成功したというドキュメンタリー番組をテレビで見たなぁ、と思い出しました。

実はこの映画はそのエリック氏に感銘を受けたチベット盲学校の設立者で、”国境無き点字”の教育者でもある、自身も全盲のサブリエ・テンバーケン女史が、彼に呼びかけたのがキッカケで、この子供達の登山が企画され、それが映画になったという経緯だったらしいのです。

http://www.blindsight-movie.com/(公式サイト)

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2007年6月22日 (金)

「ブリッジ THE BRIDGE」 映画 感想

何かの映画祭で凄い話題になったらしい、という噂を聞いていた、サンフランシスコのゴールデン・ゲイト・ブリッジを撮ったドキュメンタリー映画、「ブリッジ (原題:THE BRIDGE )」を見てきました。

Mo5058_f1X-MEN3でマグニートが持ち上げちゃった橋ですね。金門橋、ゴールデン・ゲイト・ブリッジGGB。実に絵になる美しい橋です、西海岸の1大観光名所にもなってます。
その何をどうドキュメントなのかと思っていたのですが、あちこちメディアに出ちゃってるからネタバレしても良いよね?ってネタバレしないと何にも書けないんです、はい。では続きをどうぞ、、、、↓

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2007年6月 1日 (金)

「コマンダンテ COMANDANTE 」映画感想

月に一度の映画の日なので、レイトや割引のない単館系の物でコマンダンテを見てきました。
オリバーストーンが直接キューバに渡ってカストロ議長にインタビューしたドキュメンタリーです。(こちら正真正銘のドキュメンタリー)
コマンダンテとはスペイン語で「指揮官」という意味で、キューバではカストロ議長を指す愛称です。

Mo5221_f1 最後の革命家と言われる、キューバのフィデル・カストロがオリバー・ストーンの質問に答える様子だけを、(途中昔日のニュース映像などを挿みますが)延々と流しているだけの映画です。
それでも全く退屈しないのは、その内容が革命当時の話や、アメリカの大統領についての印象、ソ連首脳との会談の話、果てはローマ法王に会った時の話まで、興味の尽きない事柄が語られるからです。そしてもちろん盟友チェ・ゲバラの話も語っています(時間としては長くは無いですが)。

驚いたことにJFKの暗殺については陰謀説を指示している、というより断言しているのも、監督が監督だけに面白かったです。
いわゆる「キューバ危機」の時に核兵器を使うことを望んでいたという話の真相も答えています。本人が言っているだけなので真実かどうかは聞く人が判断するしかないですが。
グアンタナモ基地についても一言だけ触れられていました。


途中カストロと共に街中や学校を訪問する場面がありますが、どこへ行っても民衆から歓迎され、握手攻めにあう様子は、彼らの表情から判断しても本当に国民に好かれているという印象を受けました。民衆の笑顔はどこかの国のような作られた物とは違う心の底から湧きあがってきていると思わせるものでした。

監督の質問も結構核心を突く(ベトナムに派遣していたキューバ人が拷問をしていたんじゃないかとか)物もありましたが、上手くかわされた感じもします。

この映画を見るとカストロの人となりに共感してしまうかもしれません、アメリカが上映を拒絶したというのも判る気がします。しかし、自由の国アメリカが拒んで良いものなのか?疑問に感じてしまいます。

評価★★★★

http://www.alcine-terran.com/comandante/(公式サイト)

(DVD情報↓)
コマンダンテ COMANDANTE

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2007年5月16日 (水)

「エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?」(ENRON The Smartest Guys in the Room) 映画 感想

気になっていたけど、いつか見ようとしていたら、終わっていた作品。リバイバル上映されていたので見てきました。

Mo4744_f1 '01年に発覚し、世界中を震撼させた米国の巨大企業エンロンの不正会計、粉飾決算による破綻を追ったドキュメンタリー作品。
第78回(2006)アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門候補になった作品。(勝者は皇帝ペンギン)

ストーリー「1985年に設立され、規制緩和の時流に乗って業績を拡大していったエネルギー企業エンロン。その裏側で日常的に行なわれていたさまざまな不正を、ジャーナリストや元社員らの証言を交えて暴き出す。 」

一時は全米7位の業績を上げていた超巨大企業、銀行、投資家から資金を集め株価は天井知らずかと思えるほどの上昇を続けていた、その影に隠されていたのは実体の無い利益計上と証券アナリストや銀行への圧力だった、赤字事業を隠し、強引な価格吊り上げは、カリフォルニアの大停電を意図的に仕掛けた結果とも言われています。

日本でも数々の不正経理が問題になって、株式大暴落の引き金になった事件も記憶に新しい。同じ様な構図は洋の東西を問わない人間の際限の無い欲望によって引き起こされています。日本の事件はエンロン破綻の後に起きていて、企業のトップはこの事件から何の教訓も得ていなかったことになります。

マネーゲームに明け暮れた大企業の数人のトップの傲慢が、真面目に働いていた市民をどん底に突き落とす、その構造を暴き出した、恐ろしくも悲しい真実をわかりやすく、インタビュー、ニュース映像を交えて突きつけた問題作です。

彼らは総じて優秀な人物 Smartest Guys だった訳ですが、その驕りが悲劇を招いたと作者は言っています、そして周辺のものまでがその異常さに気づかずに巻き込まれてしまった。

Smartでも企業の幹部でもない身にとっても、反省と自戒を込めて、二度と同じ過ちを犯さないで欲しいと思うことは切なる願いです。

評価★★★★

http://www.enron-movie.com/(公式サイト)

エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか? デラックス版
エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか? デラックス版
DVD

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2007年4月21日 (土)

「ロストロポーヴィチ 人生の祭典」映画感想

20世紀世界最高の、偉大なチェロ奏者、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチを「太陽」のアレクサンドル・ソクーロフが追ったドキュメンタリー映画ということで早速見てきました。
「ロストロポーヴィチ 人生の祭典」(原題:Elegy of LifeRostropovich, Vishnevskaya)
監督アレクサンドル・ソクーロフ、出演ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ ガリーナ・ヴェシネフスカヤ(夫人、オペラ歌手)小澤征爾、ウイーンフィルハーモニー交響楽団、クシシュトフ・ペデレンツキ(原題作曲家)

Mo5042_f1 内容「ロシアの偉大なチェロ奏者、ロストロポービチ。彼と妻の天才ソプラノ歌手が、激動の半生を振り返るさまを、その演奏風景などを交えながらつづるドキュメンタリー。」(ウォーカープラスより)

映画はモスクワでの夫妻の金婚式祝賀パーティの模様、ウィーンでのペデレンツキの新曲初演(小澤征爾指揮、ウイーンフィル、ロストロポーヴィチ演奏)の様子、夫妻へのインタビュー、過去の演奏シーン、などで構成されている。

途中、第2次大戦下の苦労話や、ソ連体制下での抑圧(反体制家ソルゼニーツィンを匿ったらしい)を交えつつ、夫妻の生い立ちや出会いも語られる。

ソクーロフだけにあまり盛り上げどころが無く、淡々と進行していくという予想はしていたものの、そのエピソードやインタビューの入れ方がばらばらで、編集が上手くない、始めに夫妻の過去、現在の様子を踏まえて、最後にパーティーと演奏会をドーンとやってくれれば盛り上がったのに、どれもブツ切りでどうにも乗り切れない。しかも唐突に1部完、2部始まりとか出てきて、しかも1部と2部の構成テーマが違うかといえばそうでもない、2部制にした意味が判らないし、聞いてないし、、、、

自分としては彼の過去の名演とかもっと聞けると思っていたのにそれも無く、初演の曲が現代曲で耳慣れない、しかもブツ切りだった所為か、音楽的楽しみはほとんど無し、夫人の声楽曲は堪能できたけれど、目的外だったのとロシアオペラも馴染みが無かったので、感動は浅かった。原題では夫妻の2人に等しく焦点を当てている事が判るが、邦題は見ての通りなので、夫人がこれ程表に出るとは予想しようが無い。

結論としては、監督の、夫妻に対する尊敬の念は伝わって来たけれど、編集が拙かったせいで、せっかくの高級な素材を活かしきれていなかった、という事でした。

ソクーロフはドキュメンタリーには向いていないような気がします。

評価★★

http://www.sokurov.jp/(公式サイト)

追記:4月27日にロストロポーヴィチさんの訃報が舞い込んで来ました、映画見たばかりだというのに、悲しいです。
映画評価していないのにアクセスが増えているというのも複雑な感じです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070427-00000251-jij-int
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070427-00000009-eiga-movi

氏の著作
ロストロポーヴィチ―チェロを抱えた平和の闘士
ロストロポーヴィチ―チェロを抱えた平和の闘士

演奏CD
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲

ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第2番/ヴァイオリン協奏曲第1番
ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲第2番/ヴァイオリン協奏曲第1番

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2007年4月 3日 (火)

「The 911」DVD感想

「The 911 (原題 9/11 commission report)」というDVDを借りてきて見ましたので、感想など。

アマゾンの紹介によると、「全米でベストセラーになった「9/11委員会レポート」を映画化した社会派サスペンスアクション。1年にも及ぶ調査結果から導き出された真実は、未然にテロを防げたことを立証するものだった。全世界を震撼させた悲劇の事実を明らかにしていく。 」な内容です。

実はハイジャック実行犯が航空機操縦シュミレーター講習、それも離着陸無し、NYやワシントン地区のコースというなんとも不可解な物を受講して、FBIも怪しんでいた、CIAは旅客機を使ったテロの計画の情報を得ていた、というレポートをドキュメンタリー再現ドラマとして映画化したものです。内容は戦闘シーンとかテロ映像とかは全く無いので、映画的な派手さは無いものの、情報を入手しながら全く手を打てなかった、あるいは打たなかった合衆国政府の対応が恐ろしく描かれています。

FBIの捜査官の会話に、繋がりをたどっていくとテロ組織に辿り着く、の意味である遊びの話が出てきます、それは一時期アメリカで流行っていた、ある俳優の共演者を辿っていくと6度目以内にほとんどの俳優がケヴィン・ベーコンにたどり着く、いわゆるケヴィン・ベーコンゲーム「シックスディグリーズオブケヴィンベーコン」というものでした。このゲームの存在は日本のケヴィン・ベーコンファンには有名な話で、自分もどこかで聞いた事があったので、いきなり会話に出てきてビックリしましたし、深刻な話の中にちょっと嬉しい瞬間でした。このゲームを紹介したサイト(英語です)がありましたので載せておきます。

http://www.sixdegrees.org/

THE 911
THE 911
評価★★★+

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2007年1月22日 (月)

「不都合な真実」映画館で500円で見てきた感想

Mo4594_f1 実は土曜日に見ようとしたら、キャンペーン中に付き日曜日限定で500円で見られる、と言う事であらためて本日観賞してきましたよ(代わりに見たのがディパーテッド)。スポンサーに感謝。原題名「 An Inconvenient Truth」
http://www.tetrapak.co.jp/NEWS/RELEASE/061221.html(エコサンデーキャンペーンについてのお知らせ)

元副大統領にして、元大統領候補、の「アル・ゴア」が世界に問う地球温暖化問題。
本人曰く「一瞬だけ大統領に当選した」アル・ゴアのスライドを使った世界各地での公演を追うドキュメンタリー作品です。

映画の存在は去年から町山氏のブログhttp://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20060613を見て知っていて、早く見たいと思っていた作品です。今年必ず見る予定に入っていた1本で、しかも500円なんてラッキーでした。

疑惑の選挙、ブッシュに惜敗した大統領選挙での不運の男のイメージはぬぐえない。そんなゴア氏の素顔は、日本人にとっても、あまり馴染みがあるものじゃなかったし、正直自分も良く知らなかった。けど、この作品を見る限り、政治家になってから、ずうーっとこの問題に取り組んできた、実に真摯な人物像が窺がえます。
更に多少自虐的ネタも交えながら、ユーモアたっぷりの公演も判りやすく面白く見て行けます。
最初はアポロ8号の撮った史上初の地球の写真から、温室効果の起こるメカニズム、CO2との因果関係を図解入りスライドや、時にアニメーションなど挿みながら解説する様子は多くの人に真実を伝えようとする姿勢が現れています。

自ら南極や、北極海に赴いた映像から、氷河の交代、棚氷の消滅と、紛れも無い証拠を突きつけます。その上で現在の状態と今後の予想。温暖化が進んできたために洪水が増え、ハリケーンが大型化し、旱魃が起こって、湖も干上がる。このまま進んだ場合の水没する地域の精密なシュミレーションは実に恐ろしいものがあります。

更に、温暖化を防止できない問題点を論破、一部の政治家と利益追求の企業の姿勢を糾弾、その間違いを問います。

最後はしっかり解決策を唱えます。代替エネルギーの開発から、省エネ製品使用、植林事業など、出来る事を進めていけば、改善も可能だと訴えます。更に京都議定書に加盟していない2カ国でも、少しづつ意識が変わりつつあると希望も示し、最後に美しい自然の映像で「この世界を子供たちの為に護ろう」と締めくくります。

久しぶりに良い映画にめぐり合った、という印象です。派手なアクションも高額ギャラを取る俳優も無しで、地球を護るのはヒーロー任せではなく我々一人一人なのだと訴えてくる気持ちがヒシヒシと伝わってくる、実に心温まる映画でした。アメリカ映画もまだ捨てたもんじゃない、アメリカの政治かも又しかり。

この人が大統領選で買っていたら世界はもっと良くなっていたんじゃないかと思わずにはいられない。

エンドロールでは映画を見ている一人一人が何を出来るのか具体的に文字で表示されます、その中で「この映画を友達に薦めよう」とありましたので、自分はこれを実践させて頂きます。

この映画を見に行きましょう!世界中の人に見てもらいたい。素晴らしい映画です。

この記事を見た方はどうか見てやってください、500円で見られる場所もあります。(追加記事↓)
http://wiiderlandhunter.cocolog-nifty.com/wilderlandwandar/2007/01/post.html

見たらTBを送って下さい。どうかよろしくお願いします。

http://www.futsugou.jp/(公式サイト)

ドキュメンタリー部門でアカデミー賞を受賞しました。おめでとう!
記事はこちら

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不都合な真実 スペシャル・コレクターズ・エディション
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2007年1月13日 (土)

「ダーウィンの悪夢」映画感想

Mo4696_f1 気になっていたドキュメンタリー映画「ダーウィンの悪夢」を見てきました。
最近ドキュメンタリー見る機会が増えてきたのは、多分偶然でしょう、何故かは判らないですけど、なんとなく。

アフリカはタンザニアのヴィクトリア湖、世界第2位の淡水湖はかつてy多種多様な生物の棲む美しい湖だったが、誰かが勝手に放流した外来肉食魚のナイルパーチにより生態系は破壊され、水質が悪化して行った、しかし、沿岸の漁村はそのナイルパーチを採ることによってヨーロッパや日本などへの輸出産業を手に入れた。
魚肉の加工業者が潤うのとは対照的に、漁民には手が出ない食材となり、貧困がエイズの蔓延や、孤児の増加につながってしまった。

感想としては、ちょっと重すぎたかなという印象です、見ていて結構辛い。
ヨーロッパからの輸送機の乗員や、売春婦、ストリートチルドレンや漁民等のインタビューで構成されているのですが、漁村には医療施設も無く、漁の最中にワニに襲われて亡くなってしまう人、食料を奪い合う子供たち、死んだ魚と同じ目をしたス